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夢幻水滸伝
第三百三十二話 優勢なままでいる為にその八
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「ここはな」
「そうですか、ではですね」
「このままソルトレークシチーに向かいますね」
「そうしますね」
「そうするで」
 スタインベックはこう決断して軍を率いてソルトレーキシチーに向かい続けた、ホイットマンはその動きを見て彼に貝殻で言った。
「それでええわ」
「このままソルトレーキシチーに向かってやな」
「ああ、ラスベガスの情報を聞くとな」
 占領されたこの街のというのだ。
「もう確かにや」
「敵軍が掌握してるな」
「それで守りを固めてるからな」 
 そうした状況だからだというのだ。
「もうな」
「下手に攻めてもやな」
「トウェインさんも来てな」
「術ですぐに来られるしな」
「そやからな」
「撃退されるのがヲチや、正直あの街を占領されてや」
 ホイットマンも話した。
「そっちも後ろが危うくなってな」
「それで州全体も陥落するかも知れん」
「こっちも北西からの援軍と補給ルートがなくなったしな」
「かなりやばい状況やな」
「ああ、予想より遥かにや」 
 ホイットマンは今度は苦い顔で話した。
「トウェインさんの用兵が速い」
「機動力を使うのが上手いな」
「街や村の攻め方もな」
「まさに一気呵成で攻めてな」
「その強さをここぞとばかりに喧伝して」
 そうしたことも行ってというのだ。
「それでや」
「自分から降る街や村も増やすしな」
「ほんまな」
「あの人はやるな」
「ああ」 
 実にとだ、スタインベックに答えた。
「ほんま流石は神星でな」
「その中の六将星のお一人やな」
「武を司る星だけある、移動も攻撃もな」
 その両方がというのだ。
「傑出してるわ」
「それでラスベガスもやな」
「あっという間に攻め落とされた、今思うとあそこは死守すべきやったか」
「今言うてもしゃあないけどな」
「ああ、おいら達の勢力のターミナルやった」 
 ラスベガスはというのだ。
「あそこからこのアリゾナ州それにユタ州まで行けてな」
「ネバダ州南部の要地やった」
「栄えてるだけやなくてな」
「そう思うとな」
「あそこは守るべきやったか、しかし」
「過ぎたことを言うてもしゃあない」
 幾ら言っても戻ってこないというのだ、時を戻すということは星の者達である彼等にしても無理なことであるのだ。
「そやからな」
「それでやな」
「今はな」
 どうしてもというのだ。
「このまま戦うしかないわ」
「そやな」
 二人で頷き合った、そしてだった。
 ホイットマンはスタインベックにだ、こう言った。
「自分はこのままや」
「ソルトレーキシチーに向かってやな」
「あそこで戦ってくれ」
「ミニーちゃんと一緒にな」
「そしておいらはな」
「そこで戦うな」
「そうするわ」
 今いる
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