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夢幻水滸伝
第三百三十二話 優勢なままでいる為にその四

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「こちらの対応は遅れてるな」
「左様ですね」
「予想以上の速さなので」
「制空権も奪われ」
「また数も劣勢なので」
「このフェニックスもな」
 自分達がいる街もというのだ。
「空爆がはじまるやろな」
「間もなく」
「軍事施設に対して」
「それが行われますね」
「トウェインさんは一般市民を狙わんが」 
 流れ弾も及ばない様に配慮する、これは他の星の者達と同じである。
「しかしな」
「それでもですね」
「軍事施設への攻撃は容赦しません」
「徹底的に攻撃されることは間違いありません」
「それが問題ですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「厄介や」
「左様ですね」
「空爆の後は陸上部隊が攻めてきます」
「空挺作戦も考えられます」
「そうなりますと」
「陥落するかもな」
 最悪の事態も考えた。
「ほんまな」
「そうなりますね」
「そしてフェニックスが陥落すれば」
「その時は」
「アリゾナ州の守りがかなり弱まる」
 そうなるというのだ。
「もうそこからな」
「さらにですね」
「敵軍は攻めてきますね」
「そうなりますね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「何としてもですね」
「守りますね」
「そうしますね」
「敵の機動力に驚いたが」 
 それでもというのだ。
「気を取り直してな」
「その現実を受け止め」
「そうしてですね」
「戦いますね」
「そうするで」
 ホイットマンの言葉は確かなものになっていた、そのうえで守りをさらに堅固なものにして攻城戦に備えていた。 
 トウェインはそのフェニックスに向かわせた三十万の軍勢にある程度の空と陸からの攻撃を許したが本格的な攻勢はさせなかった、それは何故かというと。
「やはりホイットマン様がおられるので」
「それでや」
 ラスベガスに向かわせた十万の兵を率いる中で空を飛んでいた、そのうえで乗っているサンダーバードに答えた。
「今はな」
「本格的にはですね」
「攻めさせてへん、線路を使ってな」
 フエニックスまでのそれをだ。
「列車砲を持って来てな」
「そのうえで、ですね」
「砲撃も行わせるが」
「空爆も行い」
「それでもな」
「本格的に攻城戦に入り」
 サンダーバードは言った。
「そうしてですね」
「攻め落とすのはな」
「まだ無理ですね」
「ホイットマンがおるさかいな」
 だからだというのだ。
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