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夢幻水滸伝
第三百三十二話 優勢なままでいる為にその三

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「攻撃をしやすいな」
「速度も遅いですし」
「確かに相手にしやすいです」
「航空戦力では圧倒していますね」
「数においても」
「そっちも使うで、敵の航空戦力は残り少ないが」
 アリゾナ州だけでなくだ、トウェインは攻勢に出た時まずは敵の航空戦力を空から徹底的に叩いたのだ。これはユタ州でもネバダ州でもだった。
「さらにや」
「攻撃を仕掛け」
「さらに弱めさせますね」
「そうしますね」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「攻めてく、既にフェニックス辺りまでの制空権は握ってるし」
「さらにですね」
「それを掌握していきますね」
「そうしますね」
「そうするわ、それで敵の空港を占領して」
 そうもしてというのだ。
「攻撃を加えてたらすぐに修復してな」
「使用していく」
「我々の空港として」
「そうもしていきますね」
「そや、航空機には航続距離がある」
 この世界でもこのことは同じであるのだ。
「それを考えつつな」
「敵の空港を占領したなら」
「それならですね」
「用いますね」
「そうしていきますね」
「そや、そしてや」
 そのうえでというのだ。
「戦ってくで」
「わかりました」
「それではそうしていきましょう」
「空港を占領すればです」
「用いていきましょう」
「そうもしてくで、ほな機動力を使って攻めてくで」
 こう言ってだった。
 トウェインは四十万の軍勢をその様にして動かした、その移動速度はホイットマン達を唸らせるものがあった。
 ホイットマンはその彼等の動きを見て言った。
「いや、ほんまな」
「迅速ですね」
「敵軍の動きは」
「あっという間にこのフェニックスまで来て」
「ラスベガスとソルトレークシチーにも向かい」
「そしてソルトレーキシチーに向けているユタ州の援軍の前にも来ています」
 将帥達はフェニックスの司令部でホイットマンに応えた。
「これが機械化の力ですね」
「恐ろしいまでの速度です」
「一日に四百キロは普通に進みます」
「恐ろしい速さです」
「そや、それでこちらが準備を整える前にな」
 ホイットマンはさらに言った。
「前におる、相手の機動力は知ってたけどな」
「トウェイン様の用兵もありますね」
「あの方の動かし方が素晴らしいです」
「それで尚更速くなっていますね」
「敵軍の動きは」
「そや、流石六将星か」
 ホイットマンはトウェインがそうであることも話した。
「それだけにな」
「用兵が巧みで」
「速度も速くなっていますね」
「一割は違いますが、その速度が」
「その一割が大きいですね」
「まことに」
「そや、それでや」  
 さらに言うのだった。
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