第5話
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「え……」
そしてヴァンの話を聞くと驚きの表情を浮かべて顔を上げてヴァンを見つめた。
「――――あんたが諦めないなら今後もできる範囲で手伝ってやる。代わりにそっちは”ゲネシス”や手記の情報をその都度提供してくれ。そんな交換条件でどうだ?」
「……………………あの……それって。今回みたいな危険があるかもしれないのに……依頼料も取らずに捜索の手伝いをしてくださるっていう……?」
ヴァンの提案に呆けた様子で黙り込んだアニエスは驚きの表情でヴァンに確認した。
「だから交換条件って言っただろ。言っておくがビタ一文たりとも追加は受け付けねえからな?それと危機管理の観点からもう少し実戦慣れもしてもらう。てめえでてめえは守れるくらいに――――――厳しく行くから覚悟しとけよ?」
「……っ、そんなの……(……そんなの私が一人が得しているだけじゃないですか……)……わかりました……!今後ともよろしくお願いします!」
(アニエスと出会ってから以降のアニエスへの接し方といい、今のアニエスへの提案といい、彼の”在り方”はどちらかというと”正義”……地下遺跡での戦いで変身したあの”魔王”クラスの力を秘めた”鬼”らしき姿の件もありますから、天使として彼を見定めたい私にとっても都合がいい状況になったようですね。)
ヴァンの話を聞いてヴァンの自分への気遣いに驚いたアニエスだったがすぐにヴァンの提案を受け入れる事を決め、その答えを口にし、その様子を見守っていたメイヴィスレインは静かな表情を浮かべていた。
「ああ、こちらこそな。――――――話がまとまった所で本日のご褒美タイムといくか。晩夏限定、アンダルシアの黒イチジクの糖蜜がけタルト――――全部頂くつもりだったが、今日はお互いお疲れさまってことで山分けしてやるよ。」
アニエスの答えを聞いたヴァンは頷いた後冷蔵庫に近づいてこれから口にする好物の事を考えて嬉しそうに語りながらアニエスに視線を向け
「あはは……ありがとうございます。あ……そうだ。……その、先程の条件だと流石に申し訳ないと思うんです。ですから――――――せめてものお返しにこちらでアルバイトさせてください!」
ヴァンの言葉に苦笑しながら感謝の言葉を口にしたアニエスはある事を思いつくと立ち上がってヴァンを見つめてある申し出をした。
「!?――――――はああああっ!?」
アニエスの申し出に血相を変えたヴァンは振り向いて驚きの表情で声を上げた。
「見たところお忙しそうですし、色々と散らかっていますし……書類整理は慣れていますからお力になれると思うんです……!あ、バイト代はお気持ち程度で!タダでも結構ですし!」
「そ、そんな訳に行くか!労働基準法ってモンが……――――――じゃなくて!そ
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