第14話:妖精と侍
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がとう」
「いえいえ、偉大なる御方を我が里へお招きできるなど光栄の極みですじゃ。ぜひフェアリーの楽園でごゆるりとお過ごしくだされ」
一団は急に停止する。
そこは巨石の並んだ場所だった。
石には見慣れない文字が刻まれている。
ま、この世界に来てからと言うもの、見慣れない物をうんざりするくらい見てきましたがね。
……違う!違和感がある!
なにがおかしいかは解りませぬが、この先は今まで通ってきた道とは明らかに違う!
よく視ると、某の周りにいたふぇありーの数が心なしか減ってる気が!?
「え!?おい、消えたぞ!?」
「あれは結界を越えたからですじゃ」
老年の男性も岩の先へと消える。
つまり、この石は風景に溶け込んだ幕の様な物か?
某達もその幕を越えてみる。
「おぉーーーーー!」
ノノ殿が驚くのも無理は無い。
一面の花畑に視界が埋め尽くされる。
風が吹き花びらが舞う。
振り返れば巨石を境に森が途切れていた。
彼らの住処はそれほど広いわけではなく、色とりどりの花畑の中央に村らしき建造物群が存在していた。
村へと続く道にはきちんと柵が設けられ、内側では牛が草を食んでいる。
至って某が見て来た他の村と変らない暮らしがここにはある様です。
「ささ、粗茶ですが」
「かたじけない」
老年の男性にお茶を出され一口啜る。
強い花の香りがして冷たくて美味しい。抹茶とは違う独特の風味があった。
「喜んでもらえたようですな」
聞けば彼はこの里の長らしい。そして、フラウ殿の祖父なのだとか。
そんな事より、
「遠慮無く訊きたいのですが?」
「何でしょうか?」
「先程の風変わりな幕さえあれば、そう易々と捕まるとは思えないのですが、何故フラウ殿だけこの前の競売場にいたのですかな?」
その途端、長の表情がみるみる暗くなり申した。
「わが里は現在、危機的状況にありまする。里の者ではどうにも出来ず、やむを得ず外に助けを求める事にしましたのじゃ」
「でもヒューマンは嫌いなんだろ?」
「その通りですじゃ。そこで我々は比較的交流のあるエルフに声をかけたのですが、彼らは『アレは古代種でなければ止められない』などという始末で」
ん?古代種?
「で、フラウが偉大なる種族を探しに外へ出たの。1年以上探し回ったわ。もう見つからないかもって思い始めていたところで、運悪くヒューマンに捕まって売り飛ばされたの。それがまさか幸運だったなんてほんと驚いた」
そういった経緯があったのか。
某があの日あの場所へ行かなかったら出会いはなかった。
結局、ロアーヌ殿がお勧めしていた出品物は分からなかったが、彼が背中を押してくれなければフラウ殿はここにはいなかったのだ。
「それでフラウ殿がこの村の外に出されたのですな?」
「フラウは偉大なる種族に祈りを届け
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