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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
(!閲覧注意!)お礼にあたしは、彼女(かれ)を知る
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そこにいるのは、舞さん。
表情は固まっていて、フリーズしてる。
そして、

「あ」
「おっ、」

かなり力を入れて踏まれているであろうおちんちんが、暴発した。

「…。」
「あっ、あうぅ…?」

我慢に我慢を重ねたそれは、勢いよく飛び出た。
あーすごい顔まで飛んでるじゃん。
って違う。そうじゃない。


最初はふたなりかと思ったけど、違う。
あたしが会った時から抱いていた違和感は、確信に変わる。

北斎さんのマスター、舞さんは女性じゃない…。

「…男?」

華奢な体型、仕草、色気、声、
どこからどう見ても女性の彼…
だが男だ。
男だったんだ。

「気付かなかったのかい?おれはてっきりもう気付いてるもんだと…」
「いや気付きませんよこんなの!!!どっからどう見ても女性じゃないですか!!!!」

凄まじいものを見た。
男性でもここまで綺麗になれるものなんだと、

「その…あの…。」

そうしている最中、下からは舞さんの声。

「お栄ちゃん…その、葵ちゃんが見てるから…。」

踏みつけられて第三者に見られながら射精した舞さんは、北斎さんにか細い声でそう訴える。
しかしその足はどけられず。

「恥ずかしいのかいマゾ犬。見ない間に随分人間らしいこと言うようになったじゃないか?えぇ?」

さらに踏みつけられる。

「あっ、あぁっ??」
「前に教えてやったよナァ?お前さんはマゾ犬。普段は人間のフリした、いじめられるのがだぁいすきな救いようのねぇマゾ犬だって。」
「わ、わ、わっ…」
「教 え た よ ナ ァ ?」

ドスの効いた声。
それを聞くと大の字に倒れていた舞さんはすぐに手足を曲げ、

「わ、わんっ?わんわんっ?」

犬で言うちんちん
腹部を見せ、私はあなたより格下ですと証明させる降伏のポーズをとってみせた。

「やれば出来るじゃないか。」
「はっ?はっ?わんわんっ?」

舌を垂らし、はっ、はっ、と息を吐く仕草はまさに犬。
あたしという人目もはばからずご主人様に虐めてもらうよう乞う今の姿は、BARで見た彼と同一人物とは思えないほどだった。

つまり彼は…


(生粋の…マゾだ…。)

ドン引きしながらもそう思った。
最初はどうだったかは知らない。
ただ舞さんは話を聞くに北斎さんから躾≠されて今に至ったんだ。
そうするとこうなるまでに調教したこの北斎さんもまた…

(生粋のS…ドSもドSのサドだ …!)

とんでもないふたりに出会ってしまった。


「…見てくかい?」
「えっ、」

そうして喉の乾きも忘れていた時、
北斎さんはそう言った。

「折角だ。見てもらった方がマイも興奮する。
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