第一章
[2]次話
烏を受け入れた兎達
イギリスウエストヨークシャー州で妻のスザンヌと共に雑貨屋を営んでいるアンドリュー=シルバーウッド眼鏡をかけたグレーの目と短い金髪に髭を生やした痩せた中背の彼はその話を受けてであった。
ブロンドの髪と青い目に丸顔に小柄な妻と一緒にそこに行って生後二週間程の烏の赤子を保護した。
「カァ」
「足を怪我しているな」
「これでは飛べないわね」
「なら怪我が治るまでな」
「うちで保護しましょう」
鳥類の保護活動をしている夫婦はこう話した。
「兎小屋に入れて」
「あの子達と一緒に暮らしてもらおう」
「そうしてもらいましょう」
「そういうことだから」
近くの巣から自分達を見ているつがいの烏、雛の親と思われる彼等にも話した。
「ちょっと預かるな」
「悪いことはしないから」
妻も彼等に言った。
「安心してね」
「カァ」
「カァ」
だがつがいの烏達は警戒していた、それでだった。
車で家に帰った夫婦に飛んでついてきてだった。
家の近くの木から見ていた、だが夫婦は。
その雛、雄の彼を兎小屋に入れた、そのうえでそこにいる五匹の兎達に話した。
「じゃあ宜しくな」
「可愛がってあげてね」
「紹介するよ、チェスターだ」
烏にまずはグレーの雄を紹介した。
「一番のお兄ちゃんだ、しっかりしてるぞ」
「チィ」
「ベラだ」
「チィッ」
グレーの雌である。
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