第4話
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いを始めた。
「いったい何が……彼らと交戦したみたいだけど。」
一方エレインはキンケイドと共にヴァンに近づいて訊ねた。
「ああ……薬物強化までしてきた。”運よく”凌げたが注意しとけ。」
「……!」
「フッ……どう凌いだか気になる所だが。そちらのお嬢さんの依頼も、無事達成できたようだな?」
自分に忠告した後痛みに耐えた様子で片腕を庇っているヴァンの様子を見たエレインは血相を変え、キンケイドは苦笑した後アニエスに視線を向けてヴァンに確認した。
「っ………」
「守秘義務につきノーコメントだ。それぞれ借りがあったはずだが、プラマイで貸しにしとくぜ。末端とはいえ”A”の構成員――――――一人ずつ引き渡してやる。」
「なっ……」
「な、何を勝手に……!」
ヴァンの提案にスーツの女性は絶句し、ジャケットの青年は反論をしようとしたが
「……確かに標的の無力化は彼の功績でしょう。」
「フフ、ならばGIDとギルドで遠慮なく引き取らせてもらおう。」
エレインとキンケイドはそれぞれヴァンの提案に納得していた。
「もし吐いたら情報もな。――――――そんじゃあ行くぞ。」
「あ……わ、わかりました。せめて肩を――――」
「あー、大丈夫だっつの。」
そしてヴァンはアニエスと共にその場から去ろうとしたが
「今回は手始め……”何か”が動き始めているのは間違いない。精々研ぎ澄ませておけ――――――ヴァン。」
「わーったよ、ルネ。」
「だから名前で呼ぶなっ。」
キンケイドに呼び止められてキンケイドの忠告に頷いた後アニエスと共にその場から去って行き
「……………………(やっぱり認められない。自分一人だけが背負って……わかちあわせもしない在り方は。これならまだ、灰獅子隊にいた時の方が……)」
去っていくヴァンの様子を心配そうな表情で見つめていたエレインはヴァンの身を心配していた――――――
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