第4話
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確立されてねぇ。」
「でも……だとしたら――――――」
ヴァンの話を聞いたアニエスは少しの間考えた後地面に落ちている謎の導力器――――――”ゲネシス”に近づいて手に取った。
「この”ゲネシス”のせい、でしょうか……?」
「関係してるのは確かだろうな。それより――――――”ゲネシス”って言うのか、それは。」
「はい……曾祖父の手記に書かれていた名前です。”オクト=ゲネシス”――――――全部で8つあるとありました。」
「おいおい……マジかよ。」
アニエスの話を聞いたヴァンは驚いた様子で呟いた後立ち上がってアニエスに近づいた。
「……メアの出現、そして俺が妙なバケモノになっちまった現象。それ以前に、この地下遺跡に霊体なんかが現れてたのも……恐らくその装置が原因だろう。」
「はい……”実験観測”に使うものだとかで詳しくは判らないんですけど……」
「なるほど、肝心なことは手記でもボカしてたわけか。あんたの曾祖父――――――C・エプスタイン博士は。」
「!!???」
ヴァンが自分の曾祖父を言い当てた事にアニエスは驚きの表情を浮かべた。
「どうやら当たりみたいだな。――――――半世紀前の導力革命と同時期くらいに造られた骨董品。とんでもない精度の超絶技巧でくみ上げられてるのは一目瞭然だ。何より、確かに導力器でありながら古代遺物顔負けの超現象を起こす。その時期にそんな代物を造るのは有名な”三高弟”にも無理だろう。彼らの師にして導力革命の父――――――クロード・エプスタイン以外には。」
「……………………黙っていてごめんなさい。ヴァンさんには全てお話しします。そもそものきっかけは……」
「いや――――話は後だ。そいつを仕舞っとけ。」
ヴァンの推測に少しの間黙り込んだアニエスはヴァンに謝罪した後説明をしようとしたが、背後へと振り向いたヴァンの忠告によって制止された。
「ヴァン、大丈夫……!?」
するとその時エレインの声が聞こえた後その場にエレインとジャケットの遊撃士、キンケイドとスーツの女性が駆け付けた。
「これは……!」
「やれやれ……一足遅かったようだな。」
その場の状況を目にしてすぐに何があったかを悟ったエレインは驚き、キンケイドは溜息を吐いた。
「そ、そいつらはあの……!」
「アルマータ構成員……!やっと尻尾が掴めましたか!」
「じゃ、邪魔するな!こちらの縄張りだぞ!?」
「そちらこそ……!民間組織は下がって下さい!
一方倒れているマフィア達を目にしたジャケットの遊撃士とスーツの女性は血相を変えてマフィア達に近づこうとしたが、それぞれ立ち止まって互いを睨んで言い合
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