第4話
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不安そうな表情を浮かべたアニエスが見守っている中ヴァンは苦笑した後自身の過去を思い返した。
「とっととやれ――――――!」
「りょーかい、アタシに任せて!シャード解放―――――悪夢を纏え(テイク・ザ・グレンデル)!」
「グオオッ!?」
「ナンダっ……!?」
そしてヴァンの指示に応えたメアがヴァンの頭上で”力”を解放すると時空間は戻り、襲い掛かって来た二人はメアが解放した力によって吹き飛ばされた。一方ヴァンの背後に黎い鬼らしき幻影が一瞬顕れた後ヴァンは全身が黎の装甲を纏った姿――――”黎を纏いし魔装鬼グレンデル”へと変身した!
「あ………」
(!?あの”姿”は一体………いえ、それよりも今のあの男から感じるこの凄まじい禍々しき力……上級魔族―――いえ、”魔王”……!?)
”グレンデル”へと変身したヴァンをアニエスが呆けた様子で見つめている中メイヴィスレインは驚いた後グレンデルから感じる力の正体に気づくと厳しい表情を浮かべた。
(……この感覚―――――は………)
「グッ……ボスたちに比ベレバドウということはナイ――――!」
「蹂躙スル―――――!!”アルマータ”の名に懸ケテ!!」
グレンデルに変身した自分の姿にヴァンが戸惑っている中マフィア達は態勢を立て直してグレンデルに襲い掛かり
「ヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲンンンッ!!!」
対するグレンデルは咆哮を上げて迎撃を開始した。グレンデルの力は余りにも圧倒的で、薬物によって強化されたマフィア達をまさに”蹂躙”して地面に叩き伏せた!
「馬鹿ナァああっっ……!」
「……バ、化物………が………」
地面に叩き伏せられたマフィア達はグレンデルの強さに信じられない思いを抱きながら気を失った。
「ぁ……―――――っ!」
グレンデルの勝利に安堵の表情を浮かべたアニエスだったがグレンデルから元の姿に戻ったヴァンが疲弊した様子で地面に崩れ落ちるのを見ると慌ててヴァンに駆け寄って声をかけた。
「ヴァンさんっ、大丈夫ですかっ!?身体の方は……」
「……ああ……消耗はしたがダメージはねえ。薬物強化した連中を子供扱いとは…………文字通りの化け物かよ。」
アニエスの言葉に答えたヴァンは倒れているマフィア達を見つめながら自分が先程振るった力の凄まじさを感じていた。
「……今のって……メアちゃんも現れましたよね?」
「ああ――――」
「はいはい、なんなの?用件をいいなさいよね。」
アニエスの言葉に頷いたヴァンはザイファを取り出して画面を開いたがメアはただのパターン反応をした。
「そりゃそうだ……ただのパターン反応だからな。自由人格なんぞ無いし、そんな技術も
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