第4話
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」
ヴァンの忠告に対してアニエスは複雑そうな表情で顔を俯かせて言葉を失った。
「ま、無理強いはしねえ。だからこその裏解決屋でもある。――――いずれにせよブツは先に回収してギルドを連中にぶつけるのがベストだな。一石二鳥、いや三鳥ってもんだろ?」
「そ、それはあまりにギルドの方々に申し訳ないんじゃ……ふふっ、本当に。ヴァンさんって”悪い人”ですね。」
ヴァンの提案に戸惑ったアニエスだったがすぐに気を取り直して苦笑しながらヴァンを見つめた。
「何よりの誉め言葉だな。――――――そろそろ行くぞ。」
「はいっ。……あ、そういえば。」
「……?」
「”最初に言った通り”って……ひょっとして画像を見せた時からマフィアの事も気づいていたんですか?」
「ああ………(本当に鋭いな。)――――――ただのカンさ。昨夜から妙に匂ったんでな。」
アニエスの質問に対してアニエスの推測に内心驚きながらアニエスに背を向けて答えを誤魔化した。
その二人は協力して魔獣や霊体を撃破しながら先を進んでいた二人は最奥に到達した。
〜最奥〜
「あ………」
「雰囲気のある場所じゃねえか。中世の石像とはな。こんな場所を隠れ家にするとはジャコモも抜け目ねえっつーか。」
最奥に到達したアニエスは呆けた声を出し、ヴァンは感心した様子で呟いた後周囲を見回すと光を放っている導力器らしき物を見つけた。
「あれは……あの画像と似ているな。」
「はい……曾祖父の手記にあったスケッチとも一致しています。………グスッ、本当にあったんだ。」
導力器らしき物に近づいてヴァンと共に確認したアニエスは感動のあまり思わず涙を流した。
「ハッ……何よりだったな。しかしこの光は……確かに導力器の一種のようだが。っ……下がれ!」
導力器らしき物を見つめていたヴァンだったが導力器らしき物から突如聞こえて来た音を聞くと警戒の表情でアニエスに警告した。
「……!?」
ヴァンの警告に驚いたアニエスがヴァンと共に下がると何と霊体が複数現れ、石像に宿り始めた。
「せ、石像に……!?」
「チッ……ヤベえな。」
目の前の信じられない出来事にアニエスが戸惑っている中ヴァンは舌打ちをした後霊体達が石像に乗り移り続けている中、赤い光を放ち始めている導力器らしき物に気づいた。
(っ……連動してる?)
二人が警戒していると二体の石像が動き出し、ヴァン達と対峙した。
「ヴァ、ヴァンさん……!」
「チッ……面倒だが片づけない限り”お宝”は手に入らなさそうだ。――――曽祖父さんの遺品、何としても取り戻したいんだろう!?なら教えたことを最大限に活かせ!S
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