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夢幻水滸伝
第三百三十一話 牽制の為の進軍その十三

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「ここはな」
「わいはソルトレークシティーに向かうか」
「それがええな、最悪自分だけが術であの街に移動してな」
 そうしてというのだ。
「守ればええ、しかし基本はな」
「精鋭を率いてやな」
「そのうえでや」
「ソルトレークシティーに向かうべきやな」
「そや」96
 まさにというのだ。
「ここはな」
「ほなラスベガスはやな」
「そのまま守る、それかな」
 若しくはというのだ。
「もう思い切ってな」
「兵を動かすべきか」
「フェニックスに集結させるか」
 スタインベックに深く考える顔で話した。
「自分が率いてソルトレークシティーに向かうべきか」
「どっちかか」
「もう動ける戦力はな」
「全部動かすことやな」
「そうせんとな」
「あかんな」
「ああ、劣勢やからな」
 何と言ってもというのだ。
「もう四の五の言ってられんやろ」
「言ったら負けやな」
「そや、ただ間違ってもな」
 ここでホイットマンはこうも言った。
「民に武器持たせてな」
「訓練を受けてへんな」
「例えば大工の人にな」 
 この職業の者にというのだ。
「ただ武器を持たせて」
「それで戦わせるのはな」
「あかん、戦力にならん」
「幾らレベルが高くてもな」
「軍におるか冒険者やないとな」 
 戦える者でないと、というのだ。
「戦えんわ」
「そうなんですよね」
 それはとだ、ミニーも頷いて話した。
「幾らレベルが高うても」
「戦を経験してへんとな」
「戦力にならへんですね」
「それなりに強くても個々でしかない」
「部隊やパーティーを知らへんので」
「一人では強さに限りがある」
 ホイットマンはこのことを指摘した。
「そやからな」
「軍で戦力になるか」
「正直ならん、ましてそれぞれの職業に就いたばかりの子供ってええもんをいきなり戦場に送っても」
 そうしたことをしてもというのだ。
「戦力にならんわ」
「そうですね、かつてのソ連みたいに」
 ミニーは自分達が起きた世界の二次大戦の頃のこの国の話をした。
「そうした兵を集めても」
「ただの数でな」
 これの問題に過ぎずというのだ。
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