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夢幻水滸伝
第三百三十一話 牽制の為の進軍その十一

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「それで守るわ」
「そうされますか」
「このネバダ州において」
「そうされますか」
「そうする、そしてミニーちゃんに援軍を送ってや」 
 そうしてというのだった。
「わいはやっぱり動く」
「といいますと」
「どうされますか」
「その様に動かれますか」
「ラスベガスの軍をモハーベ砂漠の方に向かわせてや」
 そうしてというのだ。
「一万の兵で州境を守って残りの兵をや」
「さらに動かす」
「そうするのですか」
「これより」
「わいはその残りの兵を率いてな」
 そのうえでというのだ。
「ホイットマンかミニーちゃんを助けに行く」
「そうされますか」
「そうして動かれて」
「そのうえで戦われますか」
「やっぱりわいはじっと待つのは好きやない」 
 将帥達に少し苦笑いになって述べた。
「そやからな」
「この度はですね」
「そうして戦われますね」
「ご自身が兵を率いられて」
「そうするわ、それで二人にも話して」
 ホイットマン、ミニーというのだ。
「そしてな」
「そのうえで、ですか」
「決められますか」
「これより」
「ああ、今度はあいつ等と軍議やな」
 こう言って実際にだった。
 スタインベックはホイットマン、ミニーに連絡をして術を用いてホイットマンがいるフェニックスに瞬時に移動した、ミニーもそうした。 
 そのうえで三人で話したがここで彼はフェニックスの市庁舎の会議室の中で言った。三人共それぞれ座している。
「わいとしてはな」
「動きたいですね」
「そや、ラスベガスからな」
 今いる街からというのだ。
「精鋭を率いてな」
「そうしてですか」
「自分かホイットマンをな」
「助けてくれますか」
「そうしたい、このままラスベガスにおってもな」
「フェニックスの次はそっちにも軍を向けるやろな」
 ホイットマンは腕を組んで答えた。
「そうしてくるやろな」
「トウェインさんはな」
「おいらもフェニックスは守りきりたいが」
「アリゾナ州の最重要都市やしな」
「ここが陥ちたらな」
 そうなると、というのだ。
「一気に危なくなる」
「そやな」
「そしてミニーちゃんもな」 
 彼女を見つつ話した。
「ソルトレークシチーに籠城してるが」
「陥落したらやな」
「ユタ州が危うくなる」
「そうなるな」
「そやからな」
「ここは正念場やな」
「そや、今おいら達は劣勢やが」
 その状況は否定出来ないがというのだ。
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