第十幕その十
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「楽しいよ」
「楽しい思い出だね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「本当にね」
「そして今ここにまた来て」
「あらためてね」
それでというのです。
「楽しんでいるよ」
「それは何よりだね」
「うん、本当にね」
「ボタンは寝ている間に本当にオズの国の何処に行くかわからないから」
それでと言うドロシーでした。
「そうしたこともね」
「あろよね」
「そうなのよね」
こうボタンにお話します。
「本当に」
「それが面白いよね」
「ええ、ただいつも急にいなくなるから」
朝起きたらというのです。
「探す時もあるわ」
「今回もそうなったしね」
魔法使いが笑って言ってきました。
「それで探したし」
「そうそう、けれどGPSがあるから」
腹ペコタイガーが魔法使いに応えました。
「だからね」
「すぐに見付けられるよ」
「それで迎えに行けるよ」
「有り難いことだね」
「まさに文明の利器だね」
樵は笑って言いました。
「GPSも」
「全くだよ」
かかしは樵の言葉に頷きました。
「誰が何処にいるかすぐにわかるんだから」
「とても素晴らしいね」
「そうだよね」
「うん、ましてオズの国の技術はね」
「科学と魔法が一緒になっているから」
「外の世界のGPSより凄いんだよね」
「これがね」
二人でお話するのでした、そして。
皆はここで千匹以上もいるオジロヌーの群れ、その数の多さを観て思わず息を呑みました、そしてまずはバド王とフラウ王女が言いました。
「凄い数だね」
「そうね」
「千匹以上もいると」
「凄い数ね」
「いや、驚いたわ」
お人形の女王も目を瞠っています。
「この数には」
「そうですね」
バラも唸っています。
「この自然公園でも一番の群れですね」
「凄い迫力ですね」
キャンディマンも言います。
「これはまた」
「何十匹でも凄いのに」
それでもと言うジクシー女王でした。
「千匹以上になるともうその場を埋め尽くさんばかりね」
「人だと村位の規模ですね」
チックはその数から言いました。
「これは」
「それ位だね」
ドウ一世も否定しません。
「あの群れは」
「オズの国でもそうはないね」
臆病ライオンも唸った表情です。
「あそこまでの群れは」
「そうね」
ドロシーもこう言います。
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