第五十二話 祝宴その七
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「人間としてね」
「いいことですね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「そのこともね」
「そうなんですね」
「だからね」
??にさらに話した。
「お祖父さんともクラスメイトともね」
「これから仲よくしていって」
「そしてね」
「地の龍の皆さんともですね」
「そうしていってね」
こう言うのだった。
「宜しくね」
「そうします」
??もそれではと答えた。
「是非」
「ええ、それじゃあね」
「そうしていきます」
「人間は善でも悪でもあって」
颯姫も言ってきた。
「とても魅力的なものね」
「そうでしょ」
「庚、貴女は最初から」
「そう思っていたわ、そして姉さんもね」
丁もというのだ。
「何とか助けたいとね」
「思っていたのね」
「そしてそれが適って」
心からの笑顔で言うのだった、その笑顔は一点の曇りもなく誰が見ても頷いて納得出来るものがあった。
「よかったわ」
「そうなのね」
「本当に皆を利用してしまったけれど」
「いいわ、結果は今の通りだから」
「それでなのね」
「ええ、じゃあこれからも」
颯姫はさらに言った。
「一緒にね」
「お願いするわね」
「私も」
「俺もだな」
封真も言うのだった。
「これでな」
「彼を迎えるわね」
「もう一度、小鳥も」
「お家に」
「離れていましたが」
戦いの間はというのだ。
「もう」
「それも終わって」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「三人で暮らす父さんも戻ります」
「そうね、一家でね」
「また暮らせます」
「ならそうしてね、ただ」
「ただ。何でしょうか」
「貴方は地の龍だけれど」
その立場だからというのだ。
「やっぱり将来は神社を継ぐわね」
「はい」
封真はその通りだと答えた。
「そうなります」
「そうよね」
「それが俺の将来です」
「ではお願いね。あの神社も重要なのよ」
桃生神社もというのだ。
「結界ではないけれど」
「東京にとってですね」
「そして世界にとってもね」
「だからですね」
「そこに貴方がいてくれたら」
こう封真に言うのだった。
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