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星河の覇皇
第八十五部第五章 北京宣言その八

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「その前から他の都市国家に専横を極め堕落していてね」
「政治も堕落しましたね」
「そうなりましたね」
「アテネも」
「そうでしたね」
「衆愚政治に陥り」
 有権者が政治についての見識や関心を失っていたというのだ、これも民主政治ではあることである。
「政治家はデマコーヴァが蔓延っていたわ」
「そして政治は腐敗し」
「アテネは衰え」
「マケドニアに飲み込まれました」
「そして歴史の表舞台から消えました」
「そうなったわ」 
 まさにというのだ。
「アテネもね」
「そうでしたね」
「無能な政治家は選んではならないですね」
「そして今の連合市民は無能な政治家を選ばない」
「我が国にしても」
「だから野党もよ」
 彼等もというのだ。
「あれでね」
「有能ですね」
「そうした政治家が揃っている」
「そして政権を担える」
「そうした政党ですね」
「そうよ、若し私達がミスを犯すか」
 失政なりスキャンダルのことだ、こうしたことでの政権交代は連合だけでなくエウロパでもマウリアでも常のことだ。
「若しくは時期が来ればね」
「与党としての我々が役目を終えれば」
「その時点で、ですね」
「政権交代となりますね」
「そうなりますね」
「そうよ、それこそね」
 まさにというのだ。
「政権交代は避けられないわ」
「何時かはですね」
「そうなりますね」
「実際に長くて二十年か短くて数年の期間で交代していっています」
「それならですね」
「私達が役目を終えれば」
「その時は交代するわ」
 政権がというのだ。
「それに私の今の外交は彼等のそれに近いわ」
「分権派のそれですね」
「まさに」
「実際にそうなっていますね」
「我々のそれは」
「ええ、私達集権派は本来は中央政府と共にね」
 今対立している彼等と、というのだ。
「連合中央政府の権限を強めそれにより国家をまとめていく」
「そうした考えですね」
「それが集権派ですね」
「どの国の集権派も同じですね」
「このことは」
「国によってどちらかが伝統的に強い場合があるわ」
 米中露やオーストラリア等では分権派が強い、そして日本やケベック等では集権派がそうなっていると言える。
「けれどね」
「どの国でも政権交代は起こっていますね」
「間隔はそれぞれですが」
「それでもですね」
「それは起こっていますね」
「そうよ、それが政治の腐敗を防いでね」
 政権交代によって長期政権で起こりやすいそれを防いでいるのだ。
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