外伝〜北と紫電の邂逅と依頼〜
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――ノーザンブリアに対してメンフィルじゃなくてもどの国も激怒して当然よね……」
「「……………」」
サラの問いかけに対してタリオンとイセリアはそれぞれ辛そうな表情で答え、マーティンは重々しい様子を纏い、ラヴィは辛そうな表情でそれぞれ黙り込んでいた。
「………一つ、いえ、二つ条件があるわ。あんた達だけでなく”北の猟兵”の生き残り全員がその二つの条件を絶対に守るのだったら、リィンとの面会の場を用意してあげてもいいわ。」
「その条件とは何だ?」
タリオン達の様子を見て少しの間黙って考え込んだサラは依頼を請けるに当たって必要な条件を出す事を告げ、ローガンは続きを促した。
「一つ目は面会の場にあたしが立ち会う事の承諾よ。リィンの元担任としてもそうだけど、遊撃士としてもメンフィルは当然としてメンフィルによる保護期間中のエレボニアにとっても非常に重要な人物であるリィンに対して怨恨の可能性が高いあんた達が馬鹿な事を仕出かさないように見張る為よ。」
「元よりお前の立ち合いは俺達からも頼むつもりだった為、一つ目の条件については特に問題はない。もう一つの条件は何だ?」
「………?もう一つの条件はリィンやその身内に仲間達、そしてユミルを含めたメンフィルへの”復讐”を諦める事よ。」
ローガンもサラの立ち合いを頼むつもりだった事に眉を顰めつつも、サラはもう一つの条件を口にした。
「フン、養父(大佐)の死によって俺達と袂を分けたとはいえ、教え子どころか教え子の周りの者達や故郷や祖国まで庇うとはそこまでする程故郷よりも教え子達の方が大事なのか?」
「あたしの過去が何であろうと、今のあたしは遊撃士であり、リィンの――――――いえ、”初代Z組の担任”よ。あんた達にも”北の猟兵としての誇りや義務”があるように、あたしにも”遊撃士や初代Z組の担任としての誇りや義務”があるだけの話よ。」
「北の猟兵の誇りと義務…………」
鼻を鳴らして指摘したローガンの指摘に答えたサラの答えを聞いたラヴィは静かな口調で呟き
「…………本当に俺達が”灰の剣聖”達やメンフィルへの復讐を諦めれば、”灰の剣聖”との面会の場を用意してくれるのだな?」
ローガンは静かな表情でサラに確認した。
「ええ。それと、面会の場であんた達へ危害を加えない事もリィン達に約束させるわ。ただし、あんた達も知っているようにリィンは立場が立場だから、護衛が何人か同行してくる事は承諾してもらう必要があるわよ。」
「そのくらいは想定済みだ。―――――お前が出した二つの条件、了解した。この件が終わった後同胞達にも”灰の剣聖”やメンフィルへの復讐を諦める事を俺自らが強く言い含めておく。」
「(不気味なくらいあっ
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