外伝〜北と紫電の邂逅と依頼〜
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た際に他の国家勢力が様々な支援を行う事で、その”戦争”には”内戦”――――――つまり、”メンフィル帝国の領土としてメンフィル帝国に併合されたノーザンブリアによる独立戦争”も間違いなくその対象になるのだからな。」
「しかもその”ゼムリア連合”の条約内容の一つに”武力行使による国境の変更を決して認めない事”があるから、仮にメンフィルに対してノーザンブリアの独立戦争を起こしてノーザンブリアの独立に成功したとしても、世界各国はノーザンブリアの独立を認めてくれない事で、独立後のノーザンブリアの取引に応じてくれないでしょうからね……」
サラの指摘に対してタリオンは静かな表情で、マーティンは真剣な表情で、イセリアは複雑そうな表情でそれぞれ答えた。
「それならどうやってノーザンブリアを独立させるつもりなのよ。」
「無論、お前もそうだが”ゼムリア連合”の発案国であるリベールが望む”話し合いによる平和的解決”だ。そしてその為には”紫電のバレスタイン”。お前にはかの”ヨルムンガンド戦役”を終結させた事で”現代のゼムリアの大英雄”として名高い”灰の剣聖”との面会の場を用意してもらいたい。エレボニア総督である奴との面会を用意する等普通に考えれば難しいが、士官学院生時代の奴の担任であったお前ならば奴との面会の場を用意する事も可能なのだろう?」
「リィンとの面会の場の用意を?何でノーザンブリアの独立の話にリィンが出てくるのよ?」
ローガンの口から出た予想外の答えに眉を顰めたサラは真剣な表情を浮かべて更なる問いかけをした。
「……”灰の剣聖”にノーザンブリア独立の為の”協力者”になってもらう為だ。ヨルムンガンド戦役を終結させた事で”現代のゼムリアの大英雄”として名高く、そしてそのヨルムンガンド戦役での功績によってメンフィルからも重用されるようになった奴がノーザンブリアの独立を支持すれば、メンフィルもノーザンブリアの独立を認める可能性も出てくる。」
「”リィンをノーザンブリア独立の為の協力者になってもらう為”って………あんた達、”エレボニアの内戦時の北の猟兵がリィンの家族や故郷に何をしたか”も知っていた上で本気でそんな事を考えているの?」
予想外の答えをローガンの口から語られるとサラは信じられない表情を浮かべた後厳しい表情を浮かべてローガン達に問いかけた。
「………勿論存じています。我々は”灰の剣聖”を調べる一環として実際に旅行者を偽って”灰の剣聖”の故郷――――――ユミルを訪れて、”内戦時の我々の同胞がユミルで何を行ったか”もユミルの人々から聞いて初めて知りました。」
「依頼を達成する為とはいえ里を襲撃した上、里の子供を人質にとった挙句領主に重傷を負わせたんだから、それを行った北の猟兵――――
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