第3話
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ンがいた。
「っ……」
「え……ああっ……!?」
エレインの登場にヴァンは気まずそうな表情を浮かべている中、アニエスは呆けた後驚きの表情で声を上げた。
「そちらの常連というのは風の噂で聞いていたけど……まさかこんなタイミングで出くわすなんてね。」
「ハッ……そうだな。ったく、ルネのヤツといい、どんな日だっつーの。」
「コソコソしていたものね、貴方。よっぽど後ろ暗い所があるみたいだし。警察署に連行されたことだって半分以上は自業自得といった所かしら?」
「否定はしねえが……早速、聞きつけてきやがったか。」
エレインの指摘にヴァンは苦笑しながら答えた。
「ええ、そこの現場も見せてもらった。ジャコモ氏は問題人物だったけど情報屋として何度か接触していたから。――――それより、捜査官さんたちとタイレルの女記者さんが怒っていたわよ?引っ掻き回して”掴む”やり方……相変わらずみたいね?」
「さて……何のことかねぇ?(……クソ、流石にやり辛ぇな。)」
「え、えっと……」
エレインとヴァンのやり取りにアニエスは戸惑いの表情で二人を見比べていた。
「初めまして、エレインよ。いきなり割り込んでごめんなさい。」
「い、いえ……」
「お互い忙しいでしょうし、積もる話はまたいずれしましょう。この先は早い者勝ち……GIDや警察、私達も含めてね。――――――言うまでもなく”彼ら”も。もう察していると思うけどこの先はきちんと線引きしなさい。貴方の”今の同行者”は、”以前の人達”と違って”修羅場”に巻き込んではいけない人なのだから。ジャコモ氏を殺やめた”二人組”――――――おそらく”A”よ。」
「………だろうな。一つ借りにしてやる。」
エレインの警告にヴァンが答えるとエレインは店の中へと入って行った。
「い、今の方は……ヴァンさん、お知り合いだったんですか!?」
「なんだ、知ってたのかよ?……まあ雑誌とかでもたまに見るか。」
知っている様子のアニエスにヴァンは若干驚いたがすぐにそれが当然である事に気づいた。
「知ってるもなにも……かなりの有名人じゃないですか!エレイン・オークレールさん……!北・南両カルバード遊撃士協会の若きエースで最年少でA級になったという……!えっと、たしか人呼んで……」
「”剣の乙女”。旧王国流の剣術の達人って触れ込みだな。クク、よりによって”乙女”とは……さすがに同情せざるを得ないっつーか。」
「え、えっと……結構親しそう、でしたね?」
「ただの昔馴染みだ……それより時間が惜しい。そろそろ大詰めだ。移動しながら整理するぞ。」
そして二人は地下鉄に乗ってどこかへと向かい始めた
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