第3話
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土として併合された事でカルバードは”国として滅び”、二帝国の”州”と化した訳だ。で、アラミスでも教えているかもしれんがカルバードの領土は広大な事に加えてカルバード人達の反発を懸念した二帝国は、それぞれに”総督府”を置いて干渉は最小限にした訳だが………」
「最近”とあるマフィア組織”が勢力を拡大化した事を危険視したのか、どうやらメンフィル帝国と共同で合同の捜査隊を結成してカルバード両州に本格的な捜査をするつもりみたいなのよ。」
「それは………――――――!もしかして、警察の人達がジャコモさんを任意同行しようとしたのも……」
二人の話を聞いて”中央”とメンフィルがカルバード両州の問題に介入してくる事によって起こりうるある問題に気づいて僅かに複雑そうな表情を浮かべたアニエスはすぐにある事に気づいた。
「ああ、中央とメンフィルによる合同捜査隊に対して少しでも何か有利になる情報を手に入れる為だろうな。――――――わざわざ呼び止めてその話を持ち出したって事は、大方俺が合同捜査隊のメンバーの詳細に何か知っていると踏んでそれを聞く為か?」
「うふふっ、流石ヴァンちゃん♪クロスベル皇家もそうだけど、メンフィル皇家やエレボニア総督府にもツテがあるヴァンちゃんなら絶対に何か知っているでしょう?」
「ええっ!?ヴァ、ヴァンさん、クロスベル・メンフィルの両皇家もそうですが、エレボニアの総督府にも人脈があるんですか……!?」
ヴァンの問いかけに答えたベルモッティの話を聞いたアニエスは驚きの表情で声を上げてヴァンに確認した。
「ま、”そっち”に関しては色々と複雑な事情があって、結果的にツテができただけだけどな。――――――話を戻すが、”仔猫”に軽く探りを入れてみた所、元”蛇”の連中がいるのは確実との事だ。」
(”仔猫”に”蛇”……?)
「あ〜……確かに適正な人選と言えばそうだけど……何にしてもGIDやギルドにとっては頭が痛くなるメンバーが選ばれているっぽいわねぇ。貴重な情報、ありがとう♪」
ヴァンの話を聞いて聞きなれない言葉にアニエスが首を傾げている中ベルモッティは苦笑を浮かべた後ウインクをして感謝の言葉を口にした。
「借り一つにしておくぜ。」
そしてヴァンは今度こそアニエスと共に店を出た。
〜リバーサイド〜
「……………………………」
「色々驚くような情報が新たにわかりましたけど……それにしてもヴァンさん、本当にお顔が広いんですね?」
「ああ……まあこういう時の為に普段から貸しを作っているからな。」
「ふぅん……さぞご立派な貸しなのでしょうね。」
アニエスの指摘にヴァンが答えると女性の声が聞こえ、声が聞こえた方向へと視線を向けるとそこにはエレイ
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