敢闘編
第七十七話 協調
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、二人の顔には緊張の色があった。
「マッケンゼン中将は初陣、と気にされていたのはこれがあったからですか」
「ミッターマイヤー大佐、これは全て私の推論に過ぎない。叛乱軍の隠密哨戒部隊など存在しないかもしれない。だが私はこの艦隊の参謀長だ。最悪の事態を想定せねばならない」
「心中お察しします…ヒルデスハイム閣下にはこの事を?」
「言える訳がない。閣下にマッケンゼン艦隊に対する指揮権は与えられていないのだ。それに…」
端末を操作する。マッケンゼン艦隊の司令部の人事編成を二人に見せる為だ。マッケンゼン中将が気負うかもしれないという理由が此処にある。
「艦隊参謀長、シュターデン少将…これは」
「マッケンゼン中将自身は無能や惰弱とは無縁の人物だろう。だが彼を補佐する者がミッターマイヤー大佐のいう様な男なら。協調は難しいだろう。マッケンゼン艦隊が能力を発揮するのは厳しいかもしれないな」
四人で話していて気づいた事がある。伯爵の言う様に、俺は本当に心配性になったのかもしれない…。
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