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星河の覇皇
第八十五部第五章 北京宣言その二

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「両方勝ってもね」
「政治はいい」
「左様ですね」
「目的を達成すればいいので」
「だからですね」
「各国政府の目的ははっきりしているわ」
 つまり自分達のそれはというのだ。
「もうね」
「国軍の拡大にですね」
「権限の確保に」
「他にも様々な権利の保証」
「それが目的ですね」
「けれど中央政府は」
 彼等はというと。
「これといってね」
「目標はないですね」
「今回は」
「受けて立つ側で」
「求めるものはないですね」
「そうですね」
「だからね」
 それでというのだ。
「彼等はね」
「各国政府が動くから対する」
「脅かされるものはないですね」
「そして求めるものも」
「そうなっていますね」
「そう、求めるものがこれといってね」
 今の中央政府はというのだ。
「なくてね」
「それで、ですね」
「それ故にですね」
「我々としてはですね」
「奪うものはないしましてやね」
 伊東はさらに話した。
「連合という国に支障が出る様な」
「そうした要求ではないですね」
「権限の確保と充実です」
「それも中央政府を脅かすものではない」
「彼等が勢力を伸張させたので」
 それでというのだ。
「我々もね」
「バランスを取る様にですね」
「権利を拡充させる」
「そうしたものなので」
「問題はないですね」
「それでも中央政府が対してくるというのは」
 それは何故かというと。
「やはりね」
「中央政府と各国政府は対するもの」
「そう簡単に伸張はさせない」
「中央政府から見て各国政府の勢力の拡大は何であっても望ましくない」
「だからですね」
「そうよ、だから対する面が強くて」
 各国政府の権利の拡大自体が望ましくなく、というのだ。
「各国政府を抑えることが目的と言えば目的になるけれど」
「目的として弱いですね」
「どうしても」
「それならですね」
「中央政府に対してですね」
「ええ、目的を達してもらってね」
 その中央政府にもというのだ。
「そしてね」
「そうしてですね」
「お互いが勝者として収まる」
「そうしてですね」
「後に禍根を残さないですね」
「一方が完勝したら」
 それならというと。
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