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八条学園騒動記
第七百三十三話 フクロオオカミその十

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「愚かな者も多い」
「左様ですね」
「だが知恵も経験も知識もだ」
 こうしたものもというのだ、人間というものはこうしたものがなくしては成長せず発展しないということだ。
「備えていてな」
「賢くもありますね」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「そうした国でもある」
「そうなのですね」
「だからな」 
 それでというのだ。
「侮れないのだ」
「そうしたものを見ても」
「そうだ、経験を活かす」
「そうした国でもありますね」
「むしろ経験を積んでだ」
 そうしてというのだ。
「発展してきた」
「そうした国ですね」
「そうなのだ」
「経験ですか」
「その中には過ちもあった」
 そう呼ばれるものもというのだ。
「そうだった、しかしな」
「その過ちからもですか」
「学びだ」
 そしてというのだ。
「発展してだ」
「成長してきたのですね」
「そうした国だ」
「では経験を積めば積む程」
「連合は発展していくのだ」
「そうですか」
「だから失敗もな」  
 即ち過ちもというのだ。
「連合ではそれが発展につながるのならな」
「いいとですね」
「考えられている」
 そうだというのだ。
「この国はな」
「そうですか」
「エジソンもだ」
 発明王と言われた彼もというのだ。
「その業績の中でだ」
「失敗もですね」
「多くしてきた」
 そうだったというのだ。
「これがな」
「そうなのですね」
「九十九パーセントの努力の中でだ」
「失敗もですね」
「ありな」
 それも数多くのというのだ。
「そしてだ」
「閃きですね」
「一パーセントのそれがだ」
「降りるのですね」
「そうだ、だからな」
「エジソンもですか」
「失敗してきた、彼も色々問題があったが」
 ライバルに謀略を仕掛けたり経営している工場の労働条件がブラックそのものであったりしたのだ。
「しかしな」
「その功績は事実で」
「それでだ」
 それ故にというのだ。
「その功績はな」
「認められるべきで」
「それでだ」
 その為にというのだ。
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