第百十二話 二つの祭りその十一
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「やっぱりな」
「あって」
「それがわからないとな」
「駄目よね」
「王子様だってトイレ行くだろ」
「それは絶対よね」
「トイレ行かない人なんてな」
それこそというのだ。
「いないしな」
「絶対によね」
「だからな」
「王子様だってね」
「トイレ行くしいいところも悪いところもな」
「両方あるわね、私だってね」
かな恵は今の話の中で言った。
「やっぱりね」
「いいところも悪いところもあるよな」
「ええ、成海っちが今言ったけれど」
まさにというのだ。
「頼りないところがあるわね、すぐにお酒飲み過ぎるし不用心なところあるし」
「ああ、実は結構下着見えてるぞ」
「えっ、そうなの」
「特にミニスカとかタンクトップの時な」
こうした服装の時にとだ、成海は自分の話に驚いて顔を真っ赤にさせたかな恵に対して話すのだった。
「見えてるよ」
「ショーツとかブラが」
「結構な、透けてる時だってな」
「あるの」
「お前白いシャツの時ピンクのブラ着けるとな」
そうしたことをすればというのだ。
「すぐにな」
「透けるの」
「そうなるんだよ」
こう言うのだった。
「白には白じゃないとな」
「透けるって知ってたけれど」
「海自さんだってな」
「夏白い制服よね」
「わざわざ白い下着にするらしいんだよ」
「色が透けない様に」
「そうだよ、まあ実際はそんなに透けないらしいな」
海上自衛隊の制服はというのだ、尚この制服には二種類あり半袖開襟の略装と呼ばれるものと白い詰襟の礼装がある。
「海自さんの制服は」
「そうなのね」
「けれど白いティーシャツとかブラウスだとな」
「透けるのね」
「それでお前もな」
「透けてるのね」
「薄い生地の半ズボンでな」
成海はこちらの服の話もした。
「ラインがな」
「出てたの」
「はっきりとな、あれじゃあな」
それこそというのだ。
「下着姿とな」
「変わらなかったの」
「その時は色出なかったけれどな」
そうであったがというのだ。
「お前ティーバック穿かないで普通の穿いてるだろ」
「それもわかったの」
「そこまでわかるんだよ」
実際にというのだ。
「時々あるからな、かな恵は」
「それはまずいわね」
「まずいよ」
実際にと言うのだった。
「だからな」
「これからは注意しないと駄目ね」
「絶対にな」
このことはというのだ。
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