暁 〜小説投稿サイト〜
わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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新年の初練習は、メンバーが揃って、紅林先生も参加してくれていた。ジョギングから始めて、柔軟体操の後はダッシュを繰り返して、その後、私と泉希が昨日 練ったフォーメーションの説明を皆にしていた。作戦は1〜5まであって、それぞれの合図を作戦1は美玖、2は栞奈という風に背番号順にそれぞれの名前を叫ぶのをサインに決めていた。
その後は、そのフォーメーションを練習していて、11時頃、トラックのグラウンドに向かった。サッカー部の連中は3人組以外に1年生の2人が相手をしてくれることになったみたい。ウチの美鈴と鈴花以外は身体を押さえるだけで、タックルは禁止でという約束で始めたのだ。
フォワードには重光君と1年生の2人が、一応、軽くスクラムを組むという形で、そして、ハーフにはたっ君、スタンドオフには颯君が立って、センターに美鈴、ウィングは鈴花が立って居た。私と泉希の間は少し深いめの位置で、泉希と璃々の間はやや狭く、そして朝陽との間は長いめに取っていた。あれから、私達で考えて、泉希と璃々は色々と仕掛けるから、朝陽にはスペースを取って自由に走らそうというもくろみだった。
最初は普通にパスを廻していて、朝陽までつながった時には、彼女は右に飛んだり左に切り返したりして、快速をとばしてすり抜けていた。だけど、璃々が美鈴にタッシルされている時もあった。そして、何回目かの時、たっ君が私に覆いかぶさってきて、パスをした後、そのまま倒されてしまっていた。しばらく、どこうともしないで、上に乗っかったまま そのままで・・・
「なぁ はよーぉ どいてよー」
「あっ ずっと 押さえとかなきゃーダメなんかと思って」
「そんなわけなんヤン 知ってるくせにー」
「おーおー 帯士 作戦成功やなー」と、その時、重光くんが
「もぉーおぅ そんなん 反則やー」と、私は立ち上がったたっ君のお尻を思いっきり叩いていた。こんなとこで被さってこられてもなぁーと
その後、私は泉希に「いくでー 美玖」と合図をして、出たボールを私が斜めに相手のスタンドの颯君を目掛けて走って、泉希を飛ばして璃々にパス、そして、廻り込んだ泉希に短めのパスを・・・泉希は走りぬけて、相手のウイングが近づくと朝陽にパスを・・・朝陽は悠々と走り抜けていた。
その後も1〜5のサンイプレーを確認して、今度は、フォワードの3人が相手チームになってやってみたら、璃々が美玖に掴まることが多くて、この時にどれだけフォローに入れるかとかわかったのだ。そして、美玖のタックルも強烈なのも・・。
「いやー 短期間の間に すごいなぁー ここまで 出来るとは・・ まぁ ウチの連中も怪我しなくて良かったよー みんな本気でぶつかってくるんだものなー なぁ みんな」
「そうそう 桜なんか 危険だよー ヘッ
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