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おぢばにおかえり
第七十八話 教会長さんその三十一

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「長池先輩もそうみたいですし」
「千里ちゃんの大切な先輩の人ね」
「あの人は自分で言われてます」
 高校一年の頃のことをです。
「そう考えますと」
「彼は彼なりの倫理観があるのよ」
「それに忠実なんですね」
「だからね」
 それでというのです。
「それはまだいいのよ」
「倫理観があるならですか」
「ただそれで極端になることは」
 このことはというのです。
「かなりね」
「駄目なことですね」
「そこは千里ちゃんが何とかしてあげてね」
「お仕込みしていくことですね」
「そうよ、きっといいようぼくになるから」
「その素質はあるんですね」
「そのことは間違いないわ」
 こう私にお話してくれました。
「今もかなりいい感じだから」
「いいところを伸ばして」
「それで短所は抑える様にしたらね」
「立派なようぼくになってくれますか」
「阿波野君は短所がはっきりしてるでしょ」
「物凄く」
 あの好き嫌いが異常に激しいところがです。
「そうですね」
「その欠点を何とかして」
「長所をよりよくしていけば」
「いい教会長さんにもなってくれるわよ」
「そうですね、教会長さんは少ないですし」
 おみちの困った事情です、実は後継者の人はとても有り難い存在なのです。特に自分から教会長さんになりたいという人はまさに金の卵です。
「新一君にも」
「教会長さんになって欲しいでしょ」
「新一君がそう思うなら」 
 是非です。
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