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夢幻水滸伝
第三百三十一話 牽制の為の進軍その二

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「攻められるんやったらな」
「攻めますね」
「そうしますね」
「ソルトレーキシチーも」
「攻略してな」
 そうしてというのだ。
「ユタ州もな」
「攻略しますね」
「そして掌握しますね」
「そのことを目指しますね」
「ミニーちゃんともな」
 ユタ州の星の者であり今の自分達の敵である彼女ともというのだ。
「戦ってな」
「勝つ」
「そのことを目指す」
「左様ですね」
「そや、陽動でも手を抜かん」
 決してというのだ。
「攻めてくで」
「わかりました、ではです」
「その様にしていきましょう」
「ソルトレークシチーを攻撃してです」
「攻略を目指しましょう」
 将帥達もそれではと応えた、そうしてだった。
 オニールは十万の軍でユタ州に入った、早速幾つかの街や村を攻略したが彼はここで厳命することがあった。
「攻撃して来ん限りはや」
「民には危害を加えない」
「決して」
「そのことは徹底しますね」
「そや、略奪とかはな」
 そうした行いはというのだ。
「決してや」
「行わず、ですね」
「軍律は厳正に」
「そうしていきますね」
「物資もあるしや」
 補給は確かだというのだ。
「それで給料も払ってるな」
「はい、しっかりと」
「それも高給と言っていいです」
「将兵達へのそれは」
「それでや」
 その為にというのだ。
「餓えたり貧しい思いはさせてへん筈やしな」
「そこは守る」
「しっかりとですね」
「軍律については」
「そうしてもらうで、それとソルトレークシチーやが」
 攻撃目標であるこの街の話もした。
「兵も多く堅固やな」
「容易には攻略出来ないですね」
「どうにも」
「その様ですね」
「しかもミニーちゃんは結構な曲者や」
 星の者である彼女のことも話した。
「変身したり消えたりな」
「神具の力ですね」
「あの方はそうしたことがお得意ですね」
「左様ですね」
「幻術師でな」
 職業のことも話した。
「当然幻術で惑わしてくるし」
「そうしたこともされてきて」
「非常に厄介な方ですね」
「敵に回すと」
「そや、おいらでもないとな」
 同じ星の者である自分でなければとだ、オニールはどうにもという顔になってそのうえで周りに話した。
「見破れん、陣中に入られてや」
「変身されるなり消えるなりされて」
「そうしてですね」
「中に入られるとですね」
「何されるかわからん」
 その時はというのだ。
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