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新オズの臆病ライオン
第十幕その一
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                第十幕  尽きない楽しみ
 舞踏会の次の日です、ドロシーは皆に朝ご飯の後で言いました。
「今日はお食事会をするけれど」
「何を食べるのかな」
「ギリキンの食材を使ったフルコースよ」
 臆病ライオンに笑顔で答えました。
「それを食べるのよ」
「へえ、今度はフルコースなんだ」
「そうなの、どうかしら」
「いいと思うよ、フルコースもね」
「素敵よね」
「そうだしね」
「一品一品ずつ出してもらって」
 お料理をというのです。
「楽しんでもらうの」
「そうするんだね」
「ええ、それにね」 
 ドロシーはさらに言いました。
「勿論他の催しもあるし」
「そちらもだね」
「皆に楽しんでもらうわ」
「各国の代表の人達にだね」
「おもてなしでね」
「それでその催しは何かな」
 臆病ライオンはこのことを尋ねました。
「それで」
「ええ、観光もあるけれど」
「今回時間のある時にしてるね」
「この街のね、それ以外のスポーツの試合をね」
 こちらをというのです。
「観てもらうの」
「それで私達自身もね」
「スポーツをするんだね」
「親善でね」
 それでというのです。
「一緒にするのよ」
「それで何をするのかな」
「バスケットボールよ」 
 このスポーツだというのです。
「それをするのよ」
「そうなんだ」
「試合を観戦した後で」
 その後でというのです。
「そちらも楽しみましょう」
「わかったよ、どっちも楽しそうだね」
 笑顔で言う臆病ライオンでした、そしてです。
 朝ご飯の後で実際に二つのチームに分かれてバスケットボールをすることになりましたがここで、です。
 各国の代表の人達と腹ペコタイガー、ボタン、魔法使いとです。
 ドロシーとトト、かかし、樵、臆病ライオンに神宝達五人に分かれました。ジクシー女王は赤いバスケットボールのユニフォーム姿で言いました。
「赤と青ね」
「そうだね、ユニフォームの色は」
 ドウ一世もその服を着ています。
「我々が赤でね」
「ドロシー王女達が青ね」
「そう分けたの」
 青いユニフォーム姿のドロシーはにこりと笑って答えました。
「今回はね」
「それで今からですね」
 チックがドロシーに言ってきました。
「楽しむんですね」
「そうするのよ」
 ドロシーはチックにも答えました。
「皆でね」
「汗をかくのもいいですよね」
 バラはこれからそうすることを楽しみにしています。
「それもまた」
「じゃあ今からですね」
「試合を楽しみましょう」
 バド王とフラウ王女も言ってきました。
「さっきの観戦も楽しかったですが」
「今度は僕達が実際にやって楽しますね」
「普段こうした服は着ないから」
 お人形の
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