第2話
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にアニエスが戸惑っている中二人はハイタッチをした。
「―――現在、GID(ウチ)はジャコモを殺った”二人組”を捜している。僅かだが、あの整備室に痕跡を残していた二人組を。」
「……!」
「流石仕事が早いじゃねえか。フン、となると……」
キンケイドの話を聞いたアニエスが驚いている中ヴァンは感心し、そしてある事に気づいた。
「お前の鼻の良さと胡散臭く厄介な人脈だけは買っている。そちらのお嬢さんの依頼とやらにも関知はしない――――代わりに何かわかれば連絡しろ。さっきの借りを返す意味でもな。」
「チッ……」
ザイファを取り出したキンケイドの要求に舌打ちをしたヴァンもザイファを取り出してキンケイドとの連絡先を交換した。
「連絡先を交換したわよ。」
連絡先を交換するとヴァンのザイファに取り付けられているホロウコア――――――メアが報告した。
「面白いホロウを使っているな。―――――ところでヴァン、”あいつ”には連絡したのか?」
「っ……!」
キンケイドの問いかけにすぐにある人物を思い浮かべたヴァンは気まずそうな表情を浮かべた。
「クク、まだまだ青いな。――――――それでは、お嬢さんもお気をつけて。」
「あ………」
ヴァンの反応を面白がったキンケイドはアニエスに声をかけた後その場から去って行った。
「えっと……お知り合い、みたいですね?」
「ハン……昔馴染みってだけだ。”腐れ”がつくたぐいのな。まあ、ヤツに借りを作るのは忌々しいが大幅に時間が短縮できそうだ。ジャコモの殺しについても……あんたのそもそもの依頼についてもな。」
「あ……………………」
ヴァンの話を聞いたアニエスは呆けた声を出した後辛そうな表情で顔を俯かせた。
「……ちなみに、ここで退くのも選択肢としてはアリだぜ?トラブっちまった侘びじゃねえが今なら依頼料もタダにしてやる。もしくは信用できないかもしれないが、俺一人に任せるとかな。」
「いえ………人が亡くなったからこそ目を逸らすわけには……ううん。――――せめて今日一日だけはお付き合い願えないでしょうか?その、これ以上ヴァンさんにご迷惑をかけることだけは心苦しいですけど……」
(ふふっ、私が想定していた以上に芯が強い娘です……)
「ハッ、学生がナマ言ってんじゃねえ。わかった――――――腹を括ってんならとっとと行動を再開するぞ。ここからだと……まずは地下鉄でリバーサイドだな。」
アニエスの決意にメイヴィスレインが僅かに口元に笑みを浮かべてアニエスに感心している中、ヴァンは口元に笑みを浮かべて今後の方針を口にした。
「え……ひょっとしてまたあの現場に、ですか?」
「いや、ま
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