第2話
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を睨んだ。
「13(ヒトサン):10(イチマル)、現場確保!」
「重要参考人2名を確保!サイデン署へ任意同行で連行する!」
その後二人は警察署へと連行された。
15:20――――――
〜二区・サイデン地区・北カルバード州警察・サイデン本署〜
警察署へと連行された二人はそれぞれ別室で取り調べを受けていた。
「……………………」
「……クローデルさん、どうか話してくれないかしら?どうしてあんな場所に?あの連れの男に唆されたの?」
何も語らず黙り込んでいるアニエスに女性捜査官は質問した。
「唆されたなんて……むしろ私の方がお願いしているんです。依頼内容については……すみません。アークライド所長にお任せしているので。」
「貴女ね……名門アラミスの名前に泥を塗ることになりかねないわよ?こうなった以上、学校への連絡は避けられないと思ってちょうだい。」
「……はい。(……まさかこんな事に……数時間前に言葉を交わした人が……それにヴァンさんも……私の都合に巻き込んで……)」
女性捜査官の忠告に頷いたアニエスはジャコモの死やヴァンの事について考えていた。
「――――――いい加減にしろ、ヴァン・アークライド!あの整備路には偶然入っただけ!?連れの子には社会科見学させていた!?そ、そんな言い訳が通用するとでも思ってんのかぁ!?」
同じ頃ヴァンの取り調べをしていたスーツ姿の青年――――――ネイト捜査官はヴァンの嘘としか思えない説明を聞いてヴァンを睨んで怒鳴っていた。
「実際、事実なんだから仕方ない。”任意同行”にわざわざ付き合ってデタラメ言うわけにもいかないだろ?」
対するヴァンは全く動じず慣れた様子で対応していた。
「くっ……”裏解決屋”だったか!?怪しげな仕事をしているのも掴んでいる!そんな人間が殺人現場に居合わせて何も関係ないとかありえないだろう!?」
「だから偶然だって、偶然。むしろコッチは被害者だろう。それに(一応)便利屋の資格も取ってるぜ?いつもニコニコきめ細やかなサービス♪貴方の悩みに寄り添い解決をサポートします、アークライド解決事務所を御贔屓に♪」
「こ、この〜っ……」
取り調べに対して全く動じず、逆に煽ってくるヴァンの態度にネイト捜査官は怒りに震えていた。
「―――そういうアンタらこそどうしてあのタイミングで踏み込んだ?下種だがチンケな情報屋相手に……何を聞き出そうとしてたんだ?捜査官二人が、警官を引き連れてまで。――――――ああ、まさかとは思うが”中央”の連中がとうとう重い腰を上げて3年前の大戦の時のようにメンフィルと協力して北・南両カルバード州の捜査に介入してくるから、連中が本格的
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