第2話
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ジャコモを挟み込んだ男達はそれぞれの武器である銃とマチェットを取り出した。
「ま、待て……オレが悪かった!盗んだブツはちゃんと返す!ミラや情報なんかもサービスする!め、女神に誓ってアンタら”A”に楯突くつもりなんて―――――」
男達の行動を見て男達が自分に危害を加えようとしている事を悟ったジャコモは慌てた様子で命乞いをしたが
「もう遅い。」
「我らを甘く見た事――――”恐怖”をもって贖うがいい。」
「ひいいいいっ……!」
男達は聞く耳を持たず、ジャコモに襲い掛かった!
「ヒアアアアアアッ………!!」
「……!?」
「い、今のは……!?」
突如聞こえて来たジャコモの悲鳴を耳にしたヴァンとアニエスはそれぞれ驚きの表情を浮かべた。
「ジャコモの声だ!ついてこい――――ただし背中から離れんな!」
「っ……はい!」
そして二人はジャコモの拠点に急行して突入した。
「っ……」
「!ああっ……!?」
二人が拠点に突入するとそこには血まみれのジャコモの遺体があった。
「……っ!?」
何かの気配が通り抜けた事を悟ったヴァンは周囲を警戒していた。
「ヴァンさん……!ジャコモさんが……手当しないとっ!」
「手遅れだ、もう事切れてる。」
ジャコモの手当てをしようと動き始めたアニエスをヴァンがアニエスの肩に片手を置いて制止して、手当てが無駄である事を伝えた。
「っ……そんな……」
(……………………”彼女”の危惧通り、アニエスと私が契約した事は例の遺品とやらを捜すアニエスにとって正解だったようですね。)
ジャコモの死にアニエスが信じられない様子でいている中、メイヴィスレインは真剣な表情を浮かべていた。一方ヴァンはジャコモの遺体に近づいて観察し、ジャコモの死因を推測していた。
(抵抗しようとした姿勢……問答無用で喉を描き切られたか。得物はナイフ……いや山刀か。それにこの左手の指の形は―――――)
「お前達、何をしている!?」
ヴァンがジャコモの遺体を調べているとその場に警官達が突入してきた。
「こ、これは……」
「うわわっ、血ぃッ!?」
突入してきた警官や刑事らしきスーツの青年はジャコモの遺体に気づくと驚き
「……………………」
「チッ…………」
警官達の登場にアニエスが不安そうな表情を浮かべている中、ヴァンは舌打ちをした。
「………情報屋ジャコモ……任意聴取しようとした矢先にか。危ない橋を渡っていたようだが――――――どうやら一通りの事情を聞かせてもらう必要がありそうだな?」
黒人の刑事はジャコモの遺体に視線を向けた後ヴァン
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