第2話
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ァンの話に眉を顰めたジャコモはアニエスに気づいて興味ありげな表情でアニエスに視線を向けた。
「は、初めまして。アニエス・クローデルと申します。」
「ああ、いいから。――――――彼女は俺の依頼人でな。ちょっとした捜し物をしてるんだよ。」
「捜し物……」
そしてヴァンは自身のザイファを操作して捜し物である古いオーブメントの映像をジャコモに見せた。
「……はあん?」
「一週間前に某古物商から盗まれた骨董品めいた導力器らしい。元々盗品だったらしいから届け出はナシ。ま、荒らされた時のやり口を見るにどこぞの半グレあたりの仕業なんだろう。――――――アンタの得意分野だろ?」
「ふむふむ、成程なぁ。………なかなかソソる話だが、あいにく心当たりはねぇなぁ。ちょうど別のヤマで忙しくてよ。少し当たりゃ掴めるかもしれねえが。」
「……!本当ですか!?」
ヴァンの問いかけに少しの間考えた後心当たりがない事を告げてから答えたジャコモの答えにアニエスは興味ありげな表情で訊ねた。
「おお、オジサンはこう見えても腕利きの情報屋だからなぁ。ちなみにどういった品なんだい?良い所のお嬢ちゃんみたいだが。」
「その……曾祖父の遺品なんです。とある事情で手放されたもので……すみません。詳しいことは話せないんですが。」
「ほうほう、よくわからんがお嬢ちゃんがひい祖父ちゃん想いということはわかった。そこで相談なんだが……この件、オジサンに任せる気はないか?この手の話なら、そこの若造なんぞよりよっぽど頼りになると思うぞ?」
「えっ……………」
「……………………」
ジャコモの誘いにアニエスが呆けている中ヴァンは真剣な表情で黙ってジャコモを見つめていた。アニエスはヴァンに視線を向けると、任せたと言わんばかりにヴァンは肩をすくめた。
「……申し訳ありません。アークライド所長にお任せしているので。集めた情報の真偽も含めて相談させていただこうと思っています。」
「……っ……」
「(ハッ……)ま、名門校の学生さんだけあって見た目よりはしっかりしてるって事だ。心当たりがあれば俺の方に連絡をくれ。ネタに見合った情報量は仲介するからよ。」
アニエスの答えにジャコモが小さく舌打ちをしたのを見逃さなかったヴァンはすぐにジャコモの下衆な考えを悟った後話を続けた。
「ハン……何か入ってきたらな。そんじゃあな、お嬢ちゃん。気が変わったらオジサンを頼ってくれよ〜。」
ヴァンの言葉に答えたジャコモはアニエスに声をかけた後その場から去っていった。
「……すみません。話しすぎ、だったでしょうか?」
「70点ってトコだな。」
「え
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