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八条学園騒動記
第七百三十三話 フクロオオカミその九

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「その全種類のうちのだ」
「一割が毒蛇ですね」
「だから棲息している蛇の種類が多いとな」
「毒蛇もですね」
「多くなる」
 そうなるというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「警戒すべきはな」
「むしろ蛇ですね」
「カンガルーでありな」
 そしてというのだ。
「そうなるのだ」
「そうですか」
「あとだ」
 大尉はさらに話した。
「有袋類は外来種に弱いのだ」
「そうなのですか」
「地球では問題になった」
 人類がこの星に留まっていた頃はというのだ。
「人間が犬や猫、狐をもたらしな」
「彼等にですか」
「かなり犠牲になってだ」
 そうしてというのだ。
「個体数もな」
「減らされたのですね」
「そうだった、外来種の問題は深刻だが」
「今もありますね」
「そうだが有袋類はな」
 今自分達が観ている彼等はというのだ。
「特にだ」
「外来種に弱いですか」
「その傾向があるからな」
「そこは注意しないといけないのですね」
「一匹のイエネコでだ」
 これによってというのだ。
「ある生きものが絶滅したことがある位だ」
「一匹のですか」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「これがな」
「そうなのですか」
「だから外来種のことはな」
「要注意ですね」
「連合はかなりだ」
「外来種については」
「細心の注意を払っている」
 そうだというのだ。
「これがな」
「そこもですね」
「考えている国なのだ」
「そうなのですね」
「その中にはだ」
「有袋類の事例もですか」
「あってな」
 それでというのだ。
「連合はだ」
「外来種には気をつけている」
「その星に自然があれば」
 その場合はというのだ。
「出来るだけだ」
「壊さない様にしていますね」
「そうしているのだ」
「そうしたことも考えていますね」
「連合はな」
 今自分達がいる国はというのだ。
「そうなのだ」
「そう考えますと」
 上等兵はここまで聞いて言った。
「やはり連合は」
「愚かではないな」
「衆愚でも烏合の衆でもないですね」
「賢人揃いかというとな」
「そうでもないですね」
「やはり雑多でだ」
 それでというのだ。
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