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八条学園騒動記
第七百三十三話 フクロオオカミその六

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「連合でもな」
「民主政治なのですね」
「どの国もどの地方政府もな」
「そして中央政府も」
「多層的にだ」
「民主政治が構成されていますね」
「市町村から都道府県州や省になり」
 そしてというのだ。
「星、星系になりだ」
「各国になりますね」
「そして中央政府も存在している」
 そうなっているというのだ。
「この通りだ」
「連合は、ですね」
「多層的なだ」
「民主主義国家ですね」
「確かに腐敗や衆愚政治も見られるが」
 このことは事実だがというのだ。
「しかしな」
「それでもですね」
「機能していてな」
「連合を発展させてもいますか」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「これがな」
「そうなのですね」
「だからな」
「それ故に」
「この国はだ」
「政治においてもですね」
「侮れない」
 そうした国だというのだ。
「決してな」
「民主主義をですね」
「機能させているからな」
 だからだというのだ。
「油断しないことだ」
「政治面からも」
「大衆民主主義でだ」
「エウロパの民主主義とはですね」
「また違うが」
 彼等の貴族制民主主主義とはというのだ。
「貴族は貴族でだ」
「貴族院を持ち」
「独自の議会からな」
「政治を行いますね」
「しかしだ」
「連合は、ですね」
「そうした民主主義だ」
 階級のない大衆型民主主義だというのだ。
「どの議会もだ」
「市民から選ばれますね」
「階級なくな」
「平民の議会と貴族の議会がですね」
「それぞれ存在していない」
 エウロパと違ってだ。
「その違いはな」
「やはり大きいですね」
「非常にな、あとエウロパに強硬にと言ってもだ」
 この主張は連合で常に出ていて大きな意見となっている。
「別に何もだ」
「ないですね」
「そうなっている」
「そうなのですね」
「強硬にと言って当選しても」
「エウロパに具体的に何かするか」
「そもそも国交がないからな」
 それ故にというのだ。
「軍隊を動かしでもしない限りな」
「何もないですね」
「そうだ、連合のそうしたこともな」
「知っておくことですね」
「それも大事だ」
 こう上等兵に話した、そうした話をしながら共に有袋類カンガルーやワラビー達を観ていたがその中でだ。
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