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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十六話〜出撃
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」
私が勝手に突っ走ってる、と思ってるフェイトちゃんは返答が意外だったのか驚いている。
「心配してくれてるのはよくわかってる。でもね、今はパートナーがいるから。だから、きっと帰ってくる。士郎君と、ヴィヴィオと、三人で!」
「なのは………」
「おーい、フェイト、嬢ちゃんの惚気話聞いてないでさっさと行くぞ〜」
そんな時に見事な横槍を入れてきた槍使いが一人。
「の、惚気てなんかないよ!」
「あー、はいはい。言い訳はよせって」
「言い訳じゃないもん!」
「…………リア充爆発してまえ」
「……あの二人くっつけようとしたのははやてだよな?」
「ヴィータ!それは言わないお約束やろ!」
こんな時でもはやてちゃんとランス君は平常運転。
「まあいい。フェイト、行くぞ」
「あ、待ってよ!……なのは、気を付けて」
「うん、フェイトちゃんもね」
二人と別れ、私たち四人はゆりかごへと向かう。
………この手の魔法はみんなを守る力。左手の印は彼との絆。私は、一人じゃない。
たとえどんな状況だろうと、仲間とともに立ち向かう。
あの四人も、それを忘れないでほしい。そう、思った。
side スカリエッティ
「お帰り、ウーノ」
「トーレ、セイン、セッテ配置につきました。クアットロとディエチもゆりかご内部へ。そのほかの妹たちも市街地へ向かっています」
ふむ、計画は問題なく進んでいる。ディードの武装も間に合ったし、ルーテシアも協力してくれている。何も問題はない。
「騎士ゼストが独断で動かれています。いかがいたしましょうか」
「問題ないよ。ドゥーエがもうすぐ地上本部へ向かうだろうからね」
評議会のお歴々ももう用無しだ。
「全て私の掌の上だ。結果は変わりなどしないよ。ふふ、はははははははははは!!!」
side 士郎
「ふむ、こんなところか」
マスターが変わってからの初戦闘だが、体が軽い。はやてからの厳令でゆりかご内部に入るまで宝具は使わない予定だがガジェット相手ならばガンフォームで一掃できるほどのスペックだ。
そんな時、なのはと共に行動しているヴィータから念話が入った。
(おい、士郎。そっちはどうだ?)
(ヴィータか。粗方片付いた。これより内部侵入経路の散策に向かう。経路が確保でき次第合流しよう)
(そうか、了解!)
「私は突入部隊の援護に回る!ここは任せるぞ!」
「了解!」
航空隊の魔導士たちにこの場を任せ、移動を開始する。
今はヴィヴィオを一刻も早く救出することを考えよう。
私はあの子のためにここにいるのだから。
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