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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
二十六話〜出撃
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「スバル………」
なのはさんは辛いはず。ヴィヴィオを攫われてしまったのだから。あたしが力になれるかわからないけど、少しでも励ましたい……!
「あのっ!ヴィヴィオのこと……」
「平気だよ」
「えっ?」
言葉を切られたのと、考えを見通されたので上ずった声を上げてしまった。
「一番怖かったのは、現場に行けなくなることだったんだけど、八神部隊長のおかげでそれもクリアできた。それに、私たちは一人で戦ってるわけじゃないんだよ?怖いものなんて何もないよ」
「でもっ!」
「ヴィヴィオなら平気。士郎君も一緒だからきっと連れて帰ってくる。それに、スバルの憧れてくれたなのはさんは無敵のエースなんだからね!」
ああ、やっぱりなのはさんにはまだまだかなわない……
「はい!……行ってきます」
「うん!」
…………………………………………………………………
「泣いてたのね、スバル」
「ギン姉……」
ちゃんと拭いたはずなのに、なんでばれるんだろう……
「スバルは解りやすすぎるのよ」
「そうね、それになのはさんはあなたに心配されなくても心配してくれる人がいるからね」
「えっ?」
誰のことだろ………
そう思ったのが顔に出ていたのか顔を見合せため息をつくギン姉とティア。
「………事件が解決したら教えてあげるわ」
「う、うん……」
呆れ顔の二人に生返事を返すことしかできなかった。
side なのは
「さて、隊長陣も出るよ!準備はええ?」
「うん!」
「いつでも」
「ちゃっちゃと片付けようぜ!」
「そうだな」
先行したシグナムさんとリインを除いた隊長陣も出動する。
「機動六課隊長、副隊長一同。能力限定の完全解除を許可します」
カリムさんから通信が入り、それぞれがリミッターを解除する。
「レイジングハート、エクシードモード!」
[all ringht.master.]
エクシードモードになると、すぐにフェイトちゃんが飛んできた。
「なのは」
「フェイトちゃん?」
「なのはのリミットブレイク、ブラスターモード。使うなとは言わないけど、お願いだから、無理はしないでね」
相変わらず心配症のフェイトちゃんは人の事ばかりだ。
「私は大丈夫。それよりもフェイトちゃんの方が心配だよ。熱くなるとすぐ周りが見えなくなっちゃうから」
「!!な、なのはだっていっつも危ない事ばかりするじゃんか!!」
「航空魔導師だもん。危ないのも仕事だよ」
「………なのははいっつも危ない事ばかりするから私たちがどれだけ心配してるか……」
「知ってるよ」
「え?
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