第41話 孔融の生存フラグを折る?
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て言いました。
彼女の中では全て計算した上での行動で、私達は彼女に踊らされていたようです。
私は彼女への見方が変わりました。
この様子ではまだ東莱郡の役人でないでしょう。
孔融には悪いですが、計画通り彼女を私の家臣にスカウトします。
ここは直球で行きます。
「私に士官してくれないか?洛陽に戻ればそれなりの役職に就くから、お前を家臣にする位の余裕はある」
麗羽の話では袁逢殿がかなり良い役職を用意してくれるようなので問題ないでしょう。
「なっ!本気ですか!?」
「何言うてんのや!こいつは正宗様を襲ったんやで、信用できるかいな」
「こんな危険な奴、嫌なのーーーーーー」
凪と真桜と沙和は私の言葉を信じられないと言わんばかりの表情で見ています。
麗羽と揚羽は太史慈の名前を聞いて黙っています。
「あははははははっ!無礼を働いたアタイを家臣にするのかい。劉ヨウ様の家臣は納得していないのにいいのかい?」
彼女は興味深そうに私に聞いてきました。
「私の家臣がお前に疑心を抱くのは当然のことだと思う。だが、私はお前の才覚が欲しい。お前ならこれからの結果で家臣を納得させることができるはずだ」
彼女に相対して粗忽ですが武力は申し分無い人物だと思いました。
彼女が史実の太史慈と同じかは分からないですが、きっと心強い味方になってくれると思います。
「アタイのことを高く買ってくれるんだね。良いよ。その話乗った。アタイは賊狩りで生計を立てているんだけど、いつまでも今の稼業を続けるのは無理だと思っていたところなんだ。母さんも心配していたし調度良い。劉ヨウ様、お願いが一つあるんだけどいいかい?」
「内容によるが私に出来る範囲内であれば聞こう」
「あのさ・・・・・・。アタイ、母さんと2人暮らしだから、母さんも士官先に連れて行きたいんだけど無理かな」
彼女は言いにくそうに私に言いました。
史実では孔融が彼女の母親の面倒を見ていた縁で恩に感じた彼女が孔融を助けたとあります。
ここは了承した方が良いと思いました。
「そんなことか。構わない。お前の好きにすると良い。そうだな・・・・・・。私達はまだ旅を続ける予定だから、洛陽に先に戻ってくれるかな。途中、私の父が治める山陽郡に寄るといい。そうだ!父上とお爺々様に宛てた文も書こう。洛陽までの路銀も必要だな。給金は姉上に立て替えて貰うかな。そうなると姉上にも文が必要だな」
「劉ヨウ様、ありがとう。これで安心して士官できる。劉ヨウ様にはアタイの真名を預ける。真名は真希。これからは真名で呼んでくれ」
彼女は快活な笑顔を私に向けました。
「・・・・・・ああ。私の真名は正宗だ。私のことも真名で呼んでくれて構わな
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