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真・恋姫†無双 劉ヨウ伝
第41話 孔融の生存フラグを折る?
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「正宗様、ご無事ですか?貴様っ!泰山大守の回し者だな!」

「いい加減しいや!もう許せへん!」

「あなた何ですの!正宗様を背後から斬り掛かるなんて!」

「やっぱり危険な奴なのーーーーーー!」

「・・・・・・」

私を含め他の者も彼女の行動に頭に来たのか口々に怒りを表し、臨戦態勢です。

揚羽だけは何も言わず剣を鞘から抜きました。

「痛ちっ!思った通りだな。あんたが劉ヨウ様だ。そこの姉ちゃんが泰山大守がどうとか言ってたのを聞いたぞ」

彼女は凪の方を見やると私の方を見ました。

「くっ!正宗様、申し訳ありません」

凪が苦虫を噛み潰した表情で臨戦態勢を解かずに私に謝罪してきました。

「凪、気にすることはない。お前の言う通り私は劉ヨウだ。お前は何者だ」

私は隠すだけ無駄だと悟り、彼女を睨みつけました。

「そんな恐い顔しないでくれ。アタイは太史慈、字は子義っていうんだ。最近、あんたが泰山郡の悪徳大守から人を助けた話を聞いて、山陽郡の麒麟児がどんな人物か会いたくて探していたのさ」

「太史慈と言ったな。突然私に斬り掛かって来るとは非常識過だぞ!お前の攻撃を私が上手く避けたから良かったが、一歩間違えたら死んでいたかも知れない。お前は私が劉ヨウではなく、別人だったらどうしたのだ」

私は太史慈が東莱郡にいるとばかり思っていたので、彼女がその当人であることに驚きました。

太史慈がこんな危険な人物とは思いませんでした。

彼女にも言いましたが、一般人なら間違いなく太史慈の剣で首が飛んでいました。

「その心配は無いよ。劉ヨウ様が5人の中で一番偉そうだった。劉ヨウは男で獲物は珍しい形状の槍だって有名だ。そこの2人に劉ヨウ様のことを聞いたとき、一瞬だったけど私を警戒していたのさ。だから、劉ヨウ様の関係者だと思ったんだ。3人を攻撃したのも、アタイに敵わないと思えば、助けを求めに行くと思ったからさ。案の定2人を残して、1人が助けを求めに行った。これでも手加減してたんだぜ。この街の自警団は名ばかりの連中でアタイの邪魔をするわけない。必ず自分の仲間を呼ぶと踏んでいたんだ」

彼女は腕を胸で組んで自慢げに話していました。

「太史慈、それで私が来るとは限らないだろ」

「ちっ、ちっ、ち。分かっていないな。アタイは伝聞でしか劉ヨウ様のことを知らない。でも、劉ヨウ様が義挟に熱い人物だというのは想像できる。劉ヨウ様は自分の家臣が危険な状況にあれば、すぐ駆けつけるはず。泰山郡では見ず知らずの人間の為に官軍と対峙した人が助けに来ない訳ないだろ。ここに現れた人物で一番偉そうで、さっきいった特徴に合致する人物を探せばいいだろ。事実、劉ヨウ様はアタイの目の前にいるじゃない」

彼女は人差し指を揺らし
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