暁 〜小説投稿サイト〜
わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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「誠一郎君 盛況じゃぁないか」
「あっ 本町社長 わざわざ来てくださったんですかー まぁまぁってとこです 他なんか もっとお客様が足を止めているみたいでー ウチはせっかく 美味しいって言ってくださっても どこで、売ってるのってなって 県のアンテナショップと通販だけですからネ だから、こっちで取り扱ってもらえてるレストランとか和食のお店を紹介してます まだまだ、これからですね」
「そうか ウチももっと頑張れればいいのだけど 食品の取り扱いは専門じゃぁないからなー」
「いいえ 本町社長には 色々とご紹介していただきまして感謝してます それに、缶詰なんかも取り扱ってくださって 少しずつですが伸びてますよ」
「そーだな お土産として置いてもらってるんだが ぼちぼちな レトルトも開発してるんだろう?」
「ええ この春には・・・」
「土産用には その方が良いんだわ」
「はっ 急ぎます ・・・どうも さっきから 実海ちゃんのほうに眼がいってしまって、申し訳ないです」
「そうだろう 可愛いだろう?」
「ええ まして、今日は着物で素敵ですね」
誠一郎さんと渡来さんの以外にも男の人と女の人がふたり手伝っていたみたいで、取引先の問屋の人だって言っていた。渡来さんと眼が合った時、ピースサインを送ってきたので、私はベロをべぇーっとしたら、向こうも同じように返してきていたのだ。
だけど、その間に試食用の魚の中骨を米油と香草で仕上げてあるものをつまんでいて
「おいし〜い! これ! お兄さん これ 何なのー 初めて食べたぁー おいしいわぁー」と、渡来さんに向かって大きな声で
「ええ それは アカジンミーバイやアカマチとかの中骨とイーチョーバーのオイル漬け缶詰です 全部沖縄の特産です おいしいでしょう? 当社の自慢の開発商品です なかなか手に入りませんよー 今日は 特別にフェァーですからー 値段のほうもお買い得にしてあります」と、渡来さんも周りのお客さんを意識して大きな声で答えていた。
「へぇー イッチョバー? なんなん それ?」
「イーチョーバー フェンネルという香草の一種ですね」
「ふーん 知らなかった ねぇ さっきの魚もアカ アカとか言うのも高級なんでしょ?」と、話しているうちに興味がわいたのか、お客さんが寄って来て、そのうち人だかりになっていた。そして、みんながその缶詰を買い求めていて、それ以外のものも買っていたのだ。
その様子をみていた誠一郎おじちゃんが
「みゅうみゅんは不思議な子ですね 人を引き付ける魅力がある 初日から来てもらっとけば良かったなぁー 初めてですよー こんなにお客様が並んだのって」
「ふふ ふっ 天使なんだよ 絢の娘だから・・・ 今夜は、紳と一緒
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