第三百三十話 東へその十三
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「撤退するで」
「わかりました、それではです」
「今から退きます」
「そうします」
「無傷なモンはまだ戦ってや」
そうもしてというのだ。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「撤退する者の援護をする」
「ホイットマン様と共に」
「そや、そうして最後の最後でや」
その時にというのだ。
「一緒に撤退するで」
「わかりました」
「ではそうしましょう」
「今は」
「最後はおいらが渾身の一撃を出すからな」
敵軍に対してというのだ。
「出来るだけな」
「後詰を務め」
「友軍を一兵でも多く逃がす」
「そうしますね」
「無傷のモンはな」
こう言ってその彼等を率いてだった。
ホイットマンは傷付いた者達から撤退させ物資も出来るだけ後方に送った。そして無傷な者達もだ。
徐々に撤退させた、そして機械化部隊を最後に残していたが。
その彼等にだ、ホイットマンは言った。
「ここまでよお戦った」
「はい、後はですね」
「最後の一撃を出して」
「そのうえで、ですね」
「撤退や」
そうするというのだ。
「ええな」
「わかりました」
「それではです」
「これより最後の一撃を浴びせ」
「撤退しましょう」
「攻撃した直後に反転してや」
そうしてというのだ。
「全速力でや」
「撤退ですね」
「フェニックスに向けて」
「そうしますね」
「そや、そうするで」
こう話してだった。
ホイットマンは神具による攻撃そして術を放てるだけ放った、機械化部隊の者達もそうして攻撃を終えるとだった。
反転し全速力で撤退した、その速度はかなりであり。
トウェインは彼等を観つつだ、全軍に命じた。
「ええか、下手に追撃をかけず川を渡るんや」
「今はですね」
「それに専念しますね」
「全軍川を渡る」
「そうしますね」
「航空隊も攻撃を終えてや」
空にいる彼等もというのだ。
「そして全軍整備と補給を受けてや」
「休息を執る」
「そうすべきですね」
「今は」
「敵の防衛ラインと空港に打撃を与えた」
その航空隊はというのだ。
「今はそれで充分や、そやからな」
「今は休息を執り」
「そうしてですね」
「次の攻撃に備える」
「そうしますね」
「そや、次はフェニックスや」
ホイットマンが軍を率いて撤退しているアリゾナ州の州都だというのだ、彼は既にそちらに向かうことを決めているのだ。
「あの街への攻撃に向かうで」
「わかりました、ではです」
「航空隊は今は休み」
「我々は川を渡る」
「そうしますね」
「そや」
こう言ってだった。
トウェインは軍に川を渡らせた、そうしてアリゾナ州に入った。国境での川を挟んでの戦は彼等の勝利に終わったがそれは緒戦に過ぎないこと
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ