第三百三十話 東へその十
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「それやとな」
「私にですね」
「動きは任せるわ」
こう言うのだった。
「自在に飛んでや」
「攻撃もですね」
「してくれ」
「それでは」
サンダーバードは主の言葉に確かな声で応えた、そうしてだった。
高速で空を飛びはじめ無差別の感じで落雷を落とした、トウェインはその中でスタインベックに術を主に使ってだった。
攻撃を仕掛けた、これにはスタインベックも戸惑った。
「これは」
「大変ですね」
「ああ、流石はトウェインさんや」
ホワイトバッファローにも応えた。
「かなり激しい攻撃や」
「左様ですね」
「サンダーバードの攻撃をかわすだけでもな」
「大変で」
「それでや」
さらに言うのだった。
「トウェインさんもな」
「攻撃されてきますね」
「そやからな」
「まるで嵐の中にいる様ですね」
ホワイトバッファローは主に言った。
「これは」
「ああ、攻撃のな」
「左様ですね」
「これはうかうかしてるとな」
「倒されてしまいます」
ホワイトバッファローはそうなることを真剣に危惧して言った。
「本当に」
「一瞬でもそうなるとな」
「そうですね、では」
「そや、ここはな」
スタインベックは言った。
「相手の神具は自在に動いてる」
「それならですか」
「おいらも自分に任せてや」
そうしてというのだ。
「自在に動いて欲しいが」
「任せてくれますか」
「ああ」
そうするというのだ。
「ええか」
「やらせて下さい」
ホワイトバッファローは嬉しそうに応えた。
「ご主人様がそう言ってくれるなら」
「ああ、やってくれるか」
「この度は」
確かな声での返事だった、そして。
ホワイトバッファローはプレーリーを駆ける様にして空を自在に動き回る様になった、ホイットマンはその彼に乗ってだった。
術を放ち神具の攻撃も行った、トウェインの激しい攻撃にそうして戦い一騎打ちを演じた。そうしてだった。
二人は激しく戦っていたがその中でもお互い戦局眼下のそれを観ることも忘れない。そこでだった。
ホイットマンは眉を顰めさせホワイトバッファローに言った。
「トウェインさんの攻撃と航空隊の攻撃にや」
「砲撃ですね」
「それを受けてや」
「我が軍の防衛ラインが崩れようとしています」
ホワイトバッファローも言った、今はトウェインと間合いを開け次の攻撃に移ろうとしている。その中でのやり取りだ。
「いよいよ」
「そやからな」
「ここは、ですね」
「撤退させるか」
この決断を下すことにした。
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