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博士の挑戦状
第百八話

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                第百八話  UFOの大きさ
 UFOの大きさは何とフリスビー位だった、小田切君はその大きさを見て博士に対して真剣な顔で尋ねた。
「このままじゃ乗れないですよね」
「安心するのじゃ、傍まで来たら自然とわし等が小さくなってじゃ」
 博士は小田切君の質問に即座に答えた。
「コクピットの中におる」
「それで操縦出来るんですね」
「わしがリモコンを持っておればな」
 博士の手にはまだそのリモコンがある、そのうえでの言葉だ。
「リモコンから脳波がUFOに伝わってじゃ」
「そうしてですか」
「UFOは自然に動いてな」 
「飛ぶんですか」
「わしの思うままにな」
「そうなんですね」
「それで神戸から大阪までじゃ」
「この研究所のある神戸から」
「大坂の天王寺動物園までじゃ」 
 そこまでというのだ。
「音速の何十倍もの速度かな」
「テレポーテーションで、ですね」
「一瞬で行ける」
「そうなんですね」
「だからじゃ」
 それでというのだ。
「大きさはな」
「気にしなくてもいいですね」
「そうじゃ」
 UFOのそれはというのだ。
「わしが開発したのじゃ」
「それなら今の人間の常識ではですね」
「わかる筈がないわ」
「そういうことですね」
「今の人間の科学は何でもない」
 その程度のものだというのだ。
「お遊戯の様なものじゃ」
「博士から見れば」
「今の科学で未来の科学は語れん」  
 博士はこうも言った。
「だからじゃ」
「博士の開発されたものも」
「今の人間の科学ではわからん」
「そうしたものですね」
「左様、ではな」
「これからですね」
「乗り込むぞ」
 博士は小田切君達に声をかけた。
「そして天王寺に行くぞ」
「わかりました」
「それじゃあね」
「行こうな」
 タロとライゾウも応えた、そうして二人と二匹でUFOの傍に来た。すると忽ちのうちに未来敵はコクピットの中に移動したのだった。


第百八話   完


                   2023・10・22
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