第九幕その七
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「こうした海の幸を食べるとなると」
「欠かせないね」
「そうなっているわ」
「お寿司でも使うしね」
「そうだね」
「そうそう、舞踏会の時だけれど」
ドロシーは臆病ライオンに夜のこともお話しました。
「一緒に晩ご飯も出るけれど」
「そうなんだ」
「ビュッフェ、バイキングの方式でね」
それでというのです。
「色々なお料理が出されるけれど」
「烏賊や蛸を使ったものもだね」
「お寿司も出されるから」
それでというのです。
「その中にあるわよ」
「そうなんだね」
「だからね」
「その時も楽しみにしていればいいね」
「ダンスと音楽に」
そうしたものに加えてというのです。
「ご馳走も楽しんで」
「そこでもだね」
「烏賊や蛸もね」
「楽しめばいいね」
「そうよ」
こう言うのでした、そうしてお昼は海の幸にクルージングを楽しみました。こちらも素敵な催しで。
各国の代表の人達も満足しました、そして夜になるとです。
昨日入った歌劇場のダンスホールで舞踏会でした、ドロシーや魔法使い、神宝達はお風呂の後で奇麗なタキシードやドレスに着替えてです。
ボタンは整ったセーラー服を着てかかしは洗濯したうえで新しい藁を中に入れて樵は全身を油で磨いてピカピカにしました。臆病ライオンと腹ペコタイガー、トトはお風呂の後でリボンで飾られました。
そんな皆を見てです、ドロシーはエメラルドグリーンで所々にエメラルドを付けているドレス姿で言いました。
「皆奇麗よ」
「いや、舞踏会となりますと」
神宝は青いタキシード姿で言いました。
「やっぱり正装ですね」
「そうですよね」
ジョージのタキシードは赤です。
「何といっても」
「皆タキシードかドレスですね」
カルロスも黄色いタキシード姿で言います。
「ここにいる人達は」
「舞踏会ならではですね」
恵梨香はピンクのひらひらとしたドレスです。
「本当に」
「緊張しますね」
ナターシャは黒の上品なドレスです。
「こうした場所は」
「だから畏まることはないのよ」
ドロシーは五人ににこりと笑って答えました。
「だからオズの国はね」
「何でも楽しむ」
「そうした国ですね」
「そうでしたね」
「どんなことでもそうする」
「それも心から」
「だからよ」
それでというのです。
「いいわね」
「今回の舞踏会もですね」
「そのまま楽しめばいいですね」
「ダンスも音楽も」
「そしてご馳走も」
「飲みものも」
「そうだよ」
魔法使いは普段のタキシード姿ですがそれはシルクのとても上品で奇麗なものになっています。シルクハットもそうなっています。
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