序章〜旧市街の裏解決屋(スプリガン)〜 第1話
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」
ヴァンのアニエスへの念押しにメイヴィスレインが嘲笑している中、アニエスは戸惑いながら頷いた後可笑しそうに笑いながらヴァンに確認した。
「”アンダルシア”の限定品だぞ!?一日のご褒美にしないでどうすんだよ。クソ……たしかに学生寮の近くだったか。学生様はいいですなぁ、簡単にお買いになれて。」
アニエスの指摘に真剣な表情で答えたヴァンは頭を抱えて若干悔しそうな様子で呟いた。
「あはは、私達にもなかなかの競争率ですけど。えっと……その、アークライド所長。――――本当に、いいんですか?」
「限定ケーキはあくまで口利きだ。規定の依頼料は払ってもらう。言っておくがギルドより割高だぞ?」
「はい、構いません。ある程度は用意してきましたから。それで……これからどちらへ?」
「盗品絡みなら人一倍、鼻の利くオッサンを知っている。色々うさんくせぇヤツだが、今日の昼なら多分、六区にいるだろ。」
「六区……河沿い(リバーサイド)の地区ですね。そうなると地下鉄で?」
「いや、このタイミングだと路線バスが早いだろう。まだ11時、できれば今日中に片づけて限定ケーキを堪能したいところだぜ。」
「クスクス………―――――どうかよろしくお願いします、アークライド所長。」
限定ケーキを堪能する事に真剣になっている様子のヴァンに微笑んだアニエスは表情を引き締めて改めてヴァンへの依頼を頼んだ。
「ああ、こちらこそだ。それとヴァンでいい、クローデル嬢。」
「あ……はい、ヴァンさん。私もアニエスでお願いします。」
そして二人は調査の為にバスに乗車して六区へと向かった――――――
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