プロローグ 後篇〜合同捜査隊『エースキラー』〜後篇
[8/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
――――わかっているとは思うが、その令状は”使い所”を見極めて使ってくれよ。あまり乱用していたら、さっきお前も言ったように後に様々な問題が発生する可能性が考えられるからな。」
「そもそもこの令状の存在自体が大問題ですよ!?陛下達もそうですが、メンフィル帝国も一体何を考えてこんな大問題な令状の発行を……」
ヴァイスの指摘に対して疲れた表情で声を上げて答えたロイドは困惑の表情で自分とルファディエルが持っている令状に視線を向けて呟き
「恐らく”正攻法”――――――要するに警察や遊撃士のやり方では、”A”に辿り着く道のりは険しいと判断して、この令状の発行もそうだけど、合同捜査隊のメンバーにガルシアやリーシャを始めとした”裏のやり方”を熟知している人達を多めに入れたのではないかしら?」
「!!」
「フッ、やはりお前には見抜かれたか。――――――今回の”A”の件、俺個人としては4年前のD∴G教団――――――いや、クロイス家による”クロスベル異変”やエレボニアの”黄昏”のような”災厄”に発展しかねないと思っている。」
ルファディエルの推測を聞くと目を見開き、口元に笑みを浮かべたヴァイスは表情を引き締めて答えた。
「な―――――」
「そう思うって事は何か根拠でもあるのかしら?」
ヴァイスの説明を聞いたロイドは絶句し、ルファディエルは真剣な表情で訊ねた。
「そちらのレティの調べによると、どうやら”A”の幹部クラスに庭園の”管理人”達が存在しているとの事だ。」
「”庭園”の”管理人”………?」
ヴァイスの口から出た初めて聞く言葉を聞いたロイドは不思議そうな表情で首を傾げた。
「レティ、説明を頼む。」
「ふふ、わかったわぁ。――――――元々、結社に入る前のウチは別組織の人間でなぁ。14年前、メンフィルによって暗殺された”蛇の使徒”の一人の”破戒”の旦さんやあんさん達もよく知っているクルーガーと一緒に”結社”とやり合って軍門に下ったんよ。ただ”結社”は基本、少数精鋭みたいな所やから”他の團員”らの扱いにはずっと困ってなぁ。そのうち、とある掃討作戦で壊滅しかかってた”別組織”の残党とその團員たちを――――――今は亡き破戒の旦さんが”合流”させたんよ。」
「”合流”………――――――ちょ、ちょっと待ってください!”14年前のとある掃討作戦で壊滅しかかっていたとある組織”というのはまさか――――――!」
「D∴G教団か?」
ヴァイスに説明を促されて説明を始めたルクレツィアの話を聞いたロイドは呆けた後ある事に気づくと血相を変え、アリオスは目を細めて問いかけた。
「ふふ、正解やぁ。”風の剣聖”はん達もよくご存じの大陸中で災厄
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ