暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
プロローグ 後篇〜合同捜査隊『エースキラー』〜後篇
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いの長い俺達ですらも、未だにあのバカ王の考えや行動原理はわからんからな。」

「………………」

呆れた表情を浮かべて答えたヴァイスの答えを聞いたロイドは冷や汗をかいて表情を引き攣らせて黙り込み

「本当ならランディあたりにそいつの”お目付け役”を任せる事も考えたんだが、トールズ士官学院に派遣中で、しかもアームブラストの代わりに”Z組”の担任を任された今のランディには無理だからな。――――――ちなみにランディ本人もその話を知った時は笑顔を浮かべて『あの無茶苦茶かつ非常識なオッサンのお目付け役、頑張れよ、ロイド!』という伝言をお前に伝えるように言われたぞ。」

「ランディ……」

ヴァイスの話を聞いてロイドはある人物を思い浮かべて疲れた表情で溜息を吐いた。

「おいおいおいおい、何を暗くなっていやがる。何を勘ぐっているのか知らねぇが、オレ様は以前オレ様が惚れて力を貸した男が新たに建国した国で悪さをしているクソ野郎共をぶっ潰す事ができる人材を探しているって聞いて興味を持ったから、山から下りてきたんだぜ。これからはあんた達の同僚として、全力で働くからよろしく頼む、なっ♪」

「わ、わかりました……納得したくはありませんが、一応よろしくお願いします、ギュランドロスへ――――――いえ、ランドロスさん……」

(クカカ!さすがのロイドも驚きの連続で突っ込むのを諦めちまったようだな♪)

ポンポンと馴れ馴れしく肩を叩いてきたランドロスの言葉にロイドが疲れた表情で答えている中、その様子をロイドの身体の中から見守っていた悪魔族の男――――――ギレゼルは陽気に笑っていた。



「ロイド達は引き継ぎの関係、アリオスやガルシアは戦いの”勘”を取り戻す為の訓練である程度の日数は必要だろうからお前達が実際に現地入りしてもらうのは来月の1週目の週末の予定だ。」

「了解しました。」

「それとお前とルファディエルにはこれを渡しておく。」

「これは一体……?」

ヴァイスが手渡した書状をロイドは不思議そうな表情で見つめながら訊ねた。

「”皇帝勅命捜査令状”だ。」

「”皇帝勅命捜査令状”……?」

ヴァイスが口にした初めて聞く言葉にロイドは不思議そうな表情を浮かべ続けたが

「―――――察するに”違法捜査”を許可する為の”捜査令状”じゃないかしら?」

「なっ!?」

静かな表情で呟いたルファディエルの推測を聞くと信じられない表情で声を上げた。



「その通り。お前達もよく知っているように本来ならば盗聴やハッキング、捜査令状がない状態での家捜し等と言った”違法”となる手段で得た証拠物件は法的な証拠能力を認められない。だが、その”皇帝勅命捜査令状”があれば話は別だ。」

「………クロス
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