プロローグ 後篇〜合同捜査隊『エースキラー』〜後篇
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の活動もしばらく休む事になると思うんだが……」
口元に笑みを浮かべて呟いたガルシアの言葉を聞いたアリオスは目を細めてガルシアに視線を向け、疲れた表情で声を上げたロイドはリーシャにある事を訊ねた。
「はい、アルカンシェルの方はロイドさんもご存じかとは思いますが蒼の深淵――――――いえ、”蒼の歌姫”であるクロチルダさんとの共演による大きな舞台がちょうど終わった所でアルカンシェル自体は長期休み期間に入ったばかりですし、イリアさんに事情を話したら『心残りがあったら練習や次の舞台にも支障が出るでしょうからさっさと心残りを解決してきなさい』って言われて送り出されましたから……」
「ハハ、イリアさんらしいな……」
リーシャの話を聞いたロイドはある人物―――――アルカンシェルのトップスターである”炎の舞姫”の異名で呼ばれているイリア・プラティエを思い浮かべて苦笑し
「あ、それと『カルバード州にしばらく滞在するんだったらお土産としてアンタやシュリに続く新人も見つけてきなさい!』とも言われました。」
「ハ、ハハ……リーシャやシュリクラスの新人アーティストを見つけるなんて容易じゃないと思うんだが……」
「フフ、中々厳しい”お土産”を要求されたわね。」
リーシャが口にした更なる話を聞くと冷や汗をかいて表情を引き攣らせ、ルファディエルは苦笑した。
「……話を戻すけどクロスベル側の”合同捜査隊”のメンバーはこれで全員なのかしら?」
「あー……そのことなんだが……」
そして気を取り直したルファディエルがヴァイスに訊ね、訊ねられたヴァイスが答えを濁したその時扉が勢いよく開けられた。
「へ。」
「あら……」
勢いよく開けられた扉の音に気づいてその場にいる者達と共に扉に視線を向けたロイドは部屋に入ってきた新たな人物を目にすると呆けた声を出し、ルファディエルは目を丸くし
「ようっ!お前さん達が名高いあの”初代特務支援課”のリーダーと知恵袋だよな?オレ様もアルマータとかいうクソ野郎共をぶっ潰す為にお前達に力を貸す事になったから、よろしくな!」
部屋に入ってきた人物―――――仮面を付け、赤い鎧を身に纏っている大柄な男性はロイドとルファディエルに親し気な様子で話しかけた。
「な、な、な……ッ!?」
「……一体これはどういう事なのか、説明して欲しいのだけど?」
男性に話しかけられたロイドは驚きのあまり口をパクパクさせ、ルファディエルは疲れた表情でヴァイスに問いかけた。
「どういうも何も”某バカ王”の思い付きによって、そこの”バカ”もクロスベル側の合同捜査隊のメンバーになった。――――――それだけの話だ。」
「い、いやいやいやいや……ッ!?
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