プロローグ 後篇〜合同捜査隊『エースキラー』〜後篇
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報員に転向していてな。戦闘能力が高くかつ諜報も行える彼女の能力には重宝している。」
「クスクス、こちらこそ異名に同じ”黄金”が付く者同士としてヴァイスの旦はんとは良いビジネス関係を結ばせてもらって、うちもヴァイスの旦はんにはお世話になっているわぁ。」
「……お互いに愛称を呼び合っている様子から察するに、随分と前から彼女と”ビジネス関係”を結んでいたようね。」
ルクレツィアの事を説明するヴァイスとヴァイスの説明を捕捉したルクレツィアの説明を聞いたルファディエルは呆れた表情でヴァイスを見つめた。
「あ、頭が痛くなってきた…………――――――というか、結社の関係者と協力関係を結んでいるなんて陛下もディーターさん達の事は言えないじゃないですか……」
頭痛を抑えるかのように頭を抱えたロイドは疲れた表情で指摘したが
「心外な。レティの場合はディーター達と違って”身喰らう蛇という組織との協力関係ではなく、ルクレツィア・イスレ個人との協力関係”だ。第一ロイド、”警察に所属しているお前が東方の伝説の暗殺者と恐れられている銀であるリーシャを仲間として受け入れた上、更には恋人同士にもなったお前”も俺の事は言えないんじゃないか?――――――おっと、リーシャの場合は”ロイド自身の手でリーシャを叩きのめしてリーシャの身柄を強引にもらった”のだったな。」
「う”っ。」
「フフ、懐かしい話ですね。」
ヴァイスの反論とからかいの意味も込めた指摘に唸り声を上げ、リーシャはかつての出来事を思い返して苦笑していた。
「それにヨシュアにレーヴェ、”神速”を始めとした”鉄機隊”の面々に”告死線域”、結社の最高幹部の”蛇の使徒”だった”鋼の聖女”に”蒼の深淵”と今までお前が関わった大事件を解決する事ができたのは元結社の”執行者”に加えて最高幹部である”蛇の使徒”の協力もあったのだから、クロスベル皇帝である俺が元結社の”執行者”の一人と協力関係を結んでいる事なんて”今更”じゃないか?」
「うぐっ…………」
「まあ、”国を動かす為政者”には”清濁併せのむ”事は必須とよく聞くものね……」
更なるヴァイスの指摘に反論できない再び唸り声を上げ、ルファディエルは疲れた表情で呟いた。
「クク、”国の為”なら俺やマクレインを戦力として利用する為の”取引”をする事も躊躇わない柔軟な考えを持つ皇帝殿だぜ。俺達がムショを出た後も皇帝殿が現役ならルバーチェの復興も夢じゃねぇかもしれねぇな。」
「………………………………」
「冗談でもそんな絶対に実現して欲しくない悪夢は言わないでくれ!?――――――それよりもリーシャも本当にこの合同捜査に協力していいのか?長期になるこの合同捜査にリーシャも協力すれば、アルカンシェルのアーティストとして
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