プロローグ 後篇〜合同捜査隊『エースキラー』〜後篇
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〜オルキスタワー・34F・皇帝執務室〜
「………………………………」
「……また随分と”色々な意味で豪華なメンバー”を集めたものね………」
部屋の4人の人物の内3人を知っていたロイドは口をパクパクさせ、ルファディエルは困った表情を浮かべて呟いた。
「クク、その意見には同感だが”天使”のテメェにだけは”イロモノ”呼ばわりされる言われはねぇぜ、”叡智”。」
「クスクス、ルバーチェの若頭に4年前に色々と”やらかしはった風の剣聖”に当代の”銀”と、こんなにも様々な”裏”に属する人達を投入する事を決めた”黄金の戦王”はんの思い切った決断力には感心しますわ〜。」
「……………俺が犯した罪を否定するつもりはないが、貴女にだけは言われる筋合いはない。」
「アハハ……」
漆黒のスーツを身に纏った大男――――――かつてのクロスベル最大のマフィアだった”ルバーチェ商会”の若頭であるガルシア・ロッシは不敵な笑みを浮かべ、黒いヴェールで顔を隠して全身も漆黒のドレスの女性は可笑しそうに笑い、女性の言葉を聞いた黒髪の長髪の男性――――――元A級正遊撃士にして4年前ゼムリア大陸を”激動の時代”へと変えた切っ掛けとなった”クロスベル異変”を起こした元凶の一人である”風の剣聖”アリオス・マクレインは女性の言葉に反論し、豊満な胸の持ち主である紫髪の女性――――――ロイドの恋人の一人にして東方の伝説の暗殺者”銀”の”当代”であるリーシャ・マオは苦笑していた。
「リーシャ!?それにガルシアにアリオスさん!?陛下、これは一体どういう事なんですか……!?」
一方我に返ったロイドは驚きの表情で声を上げた後ヴァイスに視線を向けて疲れた表情で問いかけた。
「どういうも何も、そちらのメンバーが今回の”合同捜査隊”のメンバーとして”適正”だからだと思ったからだが?」
「て、”適正”って一体どんな理由で……リーシャは旧カルバード共和国の出身だから、地元を良く知っているという理由という事は何となくわかりますが……」
ヴァイスの答えを聞いたロイドは表情を引き攣らせながら呟いた後疲れた表情で溜息を吐いた。
「アリオスは遊撃士時代旧カルバード共和国に何度も出張で訪れているとの事だからリーシャのように土地勘はあるだろうし、ガルシアもリーシャ程ではないにしても旧共和国の”裏”の知識についてもある程度知っているだろうからな。――――――今回の”合同捜査”は”表”だけでなく、”裏”方面からも探る必要はあると判断して”裏”に詳しいメンバーも用意したという訳だ。」
「り、理屈はわかりますが……―――――というか服役中のアリオスさんとガルシアを捜査に協力させるとか様々な別の問題が発生すると思うのですが……」
ヴァイ
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