プロローグ 中編〜合同捜査隊『エースキラー』〜前篇
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
てもらったにも関わらず、あまりに力になれなくて。」
オリヴァルト王子は説明をした後シズナとクロガネに視線を向け、そしてリィンに視線を向け直すと頭を下げた。
「……どうか頭をお上げください。そのお気持ちだけで十分過ぎます、殿下。」
「えっと……ちなみにお三方共それぞれ多忙の身でしたのに、本当に現状のエレボニアから長期間離れて大丈夫なのですか?」
オリヴァルト王子の謝罪に対してリィンは静かな表情で答え、セレーネはその場の空気を変えるかのようにクレア少佐達に訊ねた。
「はい。”鉄道憲兵隊”はミハイル従兄さんを始めとした優秀な将校が他にもいますから、私如きが長期間離れても大丈夫です。」
「俺の方はZ組の担任をランディに任せてきたから、心配無用だぜ。」
「私も煩わしい政務は父上に押し付けたから、大丈夫さ。――――――むしろ4年前の大戦の件での父上の強制隠居によるボケ防止にちょうどいいくらいだよ♪」
セレーネの問いかけにクレア少佐とクロウがそれぞれ答えた後笑顔で答えたアンゼリカの話を聞いたその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
〜オルキスタワー・34F・皇帝執務室〜
「……ま、そういう訳でエレボニアの連中もメンフィル帝国の協力者として”メンフィル帝国側の合同捜査隊”のメンバーとして加わったという訳だ。」
「そうだったんですか……」
一方その頃ヴァイスからリィン達の事情について聞かされたロイドは静かな表情で呟いたが
「旧CIDであるGIDの面々にとっては少々複雑かもしれないわね。かつて彼らが特に警戒していた人物―――――”鉄血の子供達”の一人が正々堂々と旧カルバード共和国の全土で”捜査”をするのだから。」
「い、言われてみれば確かに……」
苦笑しながら呟いたルファディエルの推測を聞いたロイドは冷や汗をかいて表情を引き攣らせながら同意した。
「フッ、安心しろ。こちらも”鉄血の子供達”に見劣りしないメンバーを用意したから、GIDの連中もその内慣れるだろう。」
「い、いやいやいやいや……ッ!?何でそこで対抗するんですか!?というか、クロスベル側の”合同捜査隊”のメンバーは俺とルファ姉以外にはどんなメンバーを集めたんですか……?」
静かな笑みを浮かべて呟いたヴァイスの答えを聞いたロイドは疲れた表情で突っ込んだ後訊ねた。するとその時通信音が鳴り響いた。
「―――――ツェリンダーだ。……わかった、ちょうどロイドとルファディエルに説明し終えた所だからここに連れてきてくれ。――――――もうすぐ、他のメンバーがここに来るから少しだけ待っていてくれ。」
通信音に気づいたヴァイスは懐から最新式の戦術
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ